塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2010.12.20更新

重力と引力を知ろう

地球上の物体は引力だけでなく、遠心力の影響も受けます。
地球が物を引きつける力、引力と、遠ざかる力、遠心力を合わせて重力といいます。
引力と遠心力が同じになると無重力になるという訳です

そうしますと、遠心力は地球上では北極、南極に近いほど弱く、赤道に近いほど強くなります。ですから、赤道に近い南国ほど重力は弱くなり、体を軽く感じるはずです。
エメラルドグリーンやターコイズブルー、ヤシの木、南国の鳥にさえずり、そんなトロピカルな気分で心が軽くなるだけではなかったのです。
そういう訳で、赤道付近の南国では身も心も軽くなるのです?

映画「フラガール」の舞台となった常磐ハワイアンセンターでは体が軽く感じられないかも?

今、手帳のコマーシャルで、サッカー日本代表岡田元監督も言っています。
「プレッシャーは重力のようなもの。重力がないと筋肉も骨もダメになる。重力があるから自分が強くなる。」

重力のことが分からなければ動作のことは語れません。 つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.12.16更新


フィギュアスケートと抜重成分

浅田真央ちゃんのコーチでもあり、私のクライアントのコーチの佐藤信夫先生はこう言うそうです。
「ジャンプの前に2回脚を曲げるな!」

この意味を私が説明しますと。
ジャンプはスーと伸ばした姿勢から脚を曲げてゆき、体を沈め一気にジャンプするのが理想的なジャンプなのですが、氷(床)を押す(蹴る)ときに、もう一度更に沈めてからジャンプするので、それは良くないですよ。
と、言うことです。
前回、抜重成分について書きましたが、「もう一度更に沈めてジャンプ」、このことが抜重成分なのです。
体を沈めてジャンプの準備をする体勢をパワーポジションと言うのですが、下の絵の黄色のポジションではジャンプの準備が足らないので、もう一度無意識に沈めて、天井からバネで吊られている体勢を無意識にとって紫色のポジションにしてジャンプしているのです。

これではスムーズなジャンプにならないという訳です。

 



スムーズなジャンプとは
下の絵のようなパワーポジションをとってジャンプをすることです。
そのためには・・・     天井からバネで吊られている感覚をイメージして沈み込む

どうすれば出来る・・・  足首・膝・股関節を赤い→矢印の方向へ、曲げる筋肉(屈筋群)を収縮させて沈み込む

 ただし、引力の方向へ落ちるように足首・膝・股関節が”曲がる”のは簡単ですが、引力の方向へ”曲げる”のは非常にむずかしいのです。
そういうことを考える人も少ないので、私が言っていることを理解するのもむずかしいかもしれません。
とにかく引力の方向へ”曲げる”ことができれば、下の絵で描いた緑色のバネができてパワーポジションになれるのです。
天井からの感覚のバネと、足首・膝・股関節の実態のバネ(筋トーヌス)を使って一気にジャンプすれば抜重成分なしのスムーズなジャンプになるのです。筋トーヌスとは、良い意味での筋緊張、つまり筋肉のバネと思ってください。
ポイントは引力の方向へ”曲げる”です。
そのためには、引力の方向へ曲げるCMMエクササイズ・ドリルが必要です。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.12.09更新

横綱白鵬の強さの素

NHKスペシャルで白鵬の動作を分析していました。その中で反応速度がウサインボルト選手並みに速いと分析していました。下半身の筋肉バランスの良さと、右の絵のような抜重成分がないジャンプが白鵬にはできるからだ。と解説していました。普通はジャンプの用意はしているにもかかわらず、更に膝を曲げ体を少し沈めてからジャンプする、抜重が入った反応になるそうです。
白鵬は抜重成分なしのジャンプができるから全身反応時間が極めて短いと分析していました。
この番組を視ていたほとんどの人は、「凄いなー」と思ったのではないでしょうか。

みんなもできる
体玄塾では究極の動作の基として、バネのような身体づくりをしていますので、一定のドリルに到達した方の全員が、抜重成分なしのジャンプをすることができます。なぜなら、これができなければ動作が良くならないからこれが絶対必要なのです。

抜重成分なし、つまり、反動を使わないとか、予備動作なしとか、ノーモーションなどと言われていることが必須なのです。

ポイント
抜重成分を取り除かなければ、動体視力や反応のトレーニング、ラダーやコーンを使ったドリルをいくら練習しても、動作は良くなりません。

右の文章はNHKスペシャルでの実況文です。

image1
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(実況)「一気に頭を右四つ。胸が合った。巻き替えにいく。
更に出ていく 寄り切り~!」。
計測を進めていくと 白鵬には驚異的な瞬発力があることも分かりました。
光に対する反応速度全身反応時間の測定です。
情報が脳に入ってから足の筋肉に伝わるまでの時間が分かります。
分析の結果に専門家は目を疑いました。白鵬の測定値は 0.149秒。
これは あるスポーツ選手の記録に匹敵すると言います。
去年 陸上男子100mの世界記録を出したウサイン・ボルト選手です。
スタート時の全身反応時間は 0.146秒。
白鵬は 世界のトップスプリンターと並ぶほどの瞬発力を持っているのです。
白鵬の瞬発力のデータには更に 大きな特徴がありました。
通常 私たちは 行動する前に逆方向に反動をつける動作をするといいます。
例えば ジャンプする前にわずかに ひざを沈め反動をつけています。
この時 データにはジャンプとは逆方向に力が加わっていることを示す波形が記録されています。
これを抜重成分といいます。
しかし 白鵬のデータにはこの抜重成分が見られませんでした。
脳が刺激を受けると反動をつけることなくすぐさま動作を開始していたのです。
この抜群の身体能力が技の切れ味となって現れます。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.12.07更新

一気に飛び出そう

「ようーい・ドン!」は一気に飛び出すときの決まり文句ですが、大砲の弾のように一気にはなかなかいけません。どうしてか?
それは、右の絵(紫)のように抜重ばつじゅう)してから、つまり一旦沈み込んで倒れこむように更に重心を落としてから飛び出すから、一気ではなくなるのです。犬の吠え方でよく表現するのですが、「ウゥ ~ワン!」吠えるぞ、とわかってしまいますね。
緑の絵は抜重がない飛び出しです。これが理想です。「ワン!!」でびっくりです。一気にドーンと飛び出せます。
しかしトップアスリートですら、これができるのはほんのひとにぎりです。
なぜこんなカエル跳びのようなことができないのか?
それは感覚がなかなか変えれないからなのです。
関節がバネのような脚になり、一気に地面を押せるかなのです。
体玄塾では、その感覚づくりをオリジナルドリルを駆使してやっています。そしてこれがアスリートのみならず、すべての動作の核となるのです。

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.29更新

重心移動がポイント
重心とは?
ボールだったら、芯。芯の下を打つとフライになり、芯の上を打つとゴロになる。芯を打つとライナーの当たりになる。
人間だったら、へその位置がおよその重心になる。重心の下を足払いすると、ひっくり返る。重心の上をウエスタンラリアットすると、ひっくり返る。重心をブルースリーのような横蹴りで蹴ると、吹っ飛ぶ。

下の図は楕円が骨盤を、直線が脚を、三角が足を表現したランニングの図です。
Cの右足を注目して下さい。通常でしたら、ここで足(△)が地面に接地してブレーキがかかり、その反動でEの位置まで楕円の重心(仮に骨盤を重心とする)が移動して走りとなるのです。重心、C、D、E、における左脚のもも上げの反動(作用反作用)で右脚が地面を少し蹴っている、むしろ足首を使って足で地面を蹴っているだけの場合がほとんどです。


ノーブレーキランは、上の図のように C の足(△)は空中にあります。その間、D まで重心(楕円)を移動させ、ようやく接地させます。その時点で足首、膝、股関節は充分曲がって、タメが効いた(蹴る準備ができた)状態になります。このとき重心D(骨盤)は足首より前になければブレーキがかかってしまうのです
どうすればそのような重心移動ができるのか?
ひとつはA、B の時点で股関節を充分使って地面を押すように蹴れることです。(注意、つま先で地面を引っかかないこと)そうしますと D までいっきに重心移動ができます。とても重要ですが非常にむずかしいですので、言葉や絵、動画でもなかなか説明ができません。実際に指導を受けながら感覚をたどっていかなければ到達できません。
もうひとつはC、の時点で右の足首、膝、股関節をちょうど
”ガチョーン~”をするように空中で曲げられることです。
そして、この2つを無意識に自動的に、つまり勝手に動くように仕上げる必要があるのです。

体玄塾は、
リブケイジツイストが伴った体幹ツイストによるランニング、つまり正しい腕振りによるスムーズな地面を押すような股関節による蹴りの床反力(ゆかはんりょく)で、体にできるだけ負担をかけない走り方を指導しています。

CMMエクササイズ・ドリルをたどっていけば、誰でもノーブレーキランニングに到達できます。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.21更新

 

肋骨を動かすストレッチ

肩甲骨を後へ動かして肘を後に引くと体幹が捻じれると一般的にはよく言われますが、本当でしょうか?
そもそも体幹とはなんでしょうか?
肩甲骨?
骨盤?
体玄塾では、体幹を尾骨から頚椎までの脊柱を囲んでいるところすべてと考えています。そして、捻じれるところは肋骨のところの胸椎と首の頸椎です。腰椎と骨盤はできるだけ動かさないことです。

肩甲骨は腕の一部。

骨盤の寛骨部分は脚の一部。

と考えています。
肩甲骨だけを動かすと、骨盤だけが動き、体幹はほとんど捻じれません。永く続けると肩こり・腰痛になりかねません
背骨から肋骨を動かせるようなストレッチをしましょう。

弓のようなバネを使おう
肋骨から肩を後へ動かすと(正しくは前へ推進時に肩が後の位置に残ると)
体幹が弓を引いたようにしなるのです。正面から見ると黄色線のように対角線上の弓になります。この弓のようなバネを筋トーヌス(良い意味での筋緊張)と言い、これが勝手に走るような推進力になるのです。筋トーヌスをつくりだすのがリブケイジツイスト、つまり肋骨背骨の捻じりなのです。
ですから、肩甲骨だけではないのです






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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.16更新

美しい体は正しいフォームから生まれる

右はランニングフォームの写真ですが、ランニングフォームで一番重要なのが体幹を捻じることです。また、体幹トレーニングで一番良いのがランニングです。
そしてすべてのトレーニングの最終ステップがスパイラルな動作、つまり体幹の捻じり方なのです。
ということは、ランニングはとても大事だということです。ランニングが完璧なら、スポーツも、美しい体も、すべてOKなのです。
しかし、大変むずかしいことなのです。

そこで重要なのが、筋肉は縮めて使うのではなく、伸びるのを止めたり(写真1、青と黄色の矢印)、伸びるのを止めた反動で勝手に縮む(写真1、赤の矢印)ように使うのが自然で綺麗で力強いのです。

ですから、テレビや雑誌などでよく紹介されている正しいフォームとされる、「肩甲骨を寄せるように」とか「胸を張って」とか「骨盤に直接足が付いているように骨盤を動かす」などの不自然なことはしてはいけません。
肩甲骨だけではなく、肋骨を背骨から(写真2、背中の黄色い枠)動かせるようにするのです。それには体幹前面の筋群と後面の背筋群を連携させて、骨盤の固定をすることです。そうすれば、地面を脚が力強く自動的に蹴れるのです。もちろん、下半身のドリル無しではできませんが。

肋骨を背骨から動かすには、力みのない腕ふりがかかせません。ですから、スムーズな体幹ツイストには、腕が矢印の方向に回せるように(写真2、上腕)肩関節の柔軟性を高めておく必要があります。

腕は”振る”のではなく、体幹ツイストが出来れば”振れる”ものなのです。

これらがすべてでき、そしてランニングを継続しますと、美しい体形になれるのです。
そして何よりも気持ち良く走れるのが良いのです。

体玄塾はこのランニングフォームができるように、トレーニングの本質に則り、動作の素に分解して、オリジナルドリル(CMMエクササイズ)で、からだのチューニングアップをしています。


 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.11更新

久しぶりの熊本


3年ぶりに姪の結婚式出席のため熊本へ行ってきました。
式場は熊本城のすぐ横のホテルでした。
花嫁の姪はダイエットの意識はなかったそうですが、約10㌔やせてスマートになっていました。(それだけ太ってたんだ)
実家の天草からも親戚が大勢来ていて、話が盛り上がったのですが、なんとイノシシが何百頭も住み着いているそうです。

もともと天草にはいなかったイノシシが水俣(九州本土)から海を泳いで渡ってきたそうですが、繁殖して作物を荒らし困っているそうです。九州の山奥では鹿が増え過ぎているそうです。
これも温暖化のせいでしょうか?

体温だったら、1度上がると免疫力が60%活性化して病原菌や癌などから体を防御できて良いのに、これが平均気温なら、1度上がると生態系に悪影響を及ぼす。同じ1度の温度でもこんなに違うのです。

体温を上げるには、 生姜やニンニクなどの食べ物と適度な運動が良いと言われていますが、運動するときは、リブケイジツイストを忘れずに。

猪と鹿にはこれ

結婚式にはもちろん天草の地方モニターの姉(花嫁の母)も来ていました。ちなみにこの親子もDVDをみてCMMエクササイズをやっています。
その姉が毎日やっているウォーキング中にもイノシシと出くわすそうです。亥旦停止を持って出たほうが良いのでは?


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.06更新


直径60cmの20号玉は55万円、それだけ地味な手間がかかっている。
それだけの高価な物を一瞬で爆発させても、派手に演出してくれるから価値がある。

このキングサイズのハワイアンキルトベッドカバーは、製作に約1年掛かった。すべてが一針づつ手で縫った縫い目のアートだ。
これもかなり地味な作業だが、完成すれば華やかで重厚な作品になる。

動作の素はシンプル

美しい体や姿勢、ファンタスティックな動作も同じだ。
シンプルでとても地味なことを積み上げて出来てゆく。

例えば歩き方。

歩きを改善させるには、足首から下の足の骨26個(片足)を正しい位置にする矯正と数十のドリルが必要。

脚も骨盤・背骨も腕もみんな地味な作業をして、歩き方が徐々に良くなってゆく。

物ではないから、”3歩進んで2歩さがる”ことを繰り返す。そして複雑なことがだんだんできるようになり、ファンタスティックな歩きになってゆく。
歩きは地味な動きが集まったとても複雑な動作なのだ。
だから歩き方はほとんど練習しない。どこまでできるようになったかのチェックだけだ。

生半可な知識や経験では改善できないのが歩き方だ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.11.02更新

一番の役目
腹筋・背筋の役目をザックリ言ってしまえば正しい姿勢を維持することと、脚と腕を連携させることです。

陸上競技のジュニアアスリートの姿勢と走りのフォームを理想的に改良して100メートルを全力で走ってもらいました。そしてひどい筋肉痛になりました。さぁどこが筋肉痛になったでしょう?


答え
腹筋と背筋でした。特に下腹部。
脚やお尻はなりませんでした。

正しい姿勢を維持し、理想的な腕振りをして走る(脚を動かす)ことは、腹筋と背筋を強烈に使うことになるという証明になります。

腹筋・背筋のトレーニング方は?
つまり、姿勢と腕・脚の動かし方が非常に重要になります。体幹を丸めたり反ったりはほとんどしません。

究極の役目
内臓を動作中の揺れから保護することです。

PS 内臓が落ちると下腹部がポッコリ膨らみ、更には尿漏れの原因に!
   これには巷の腹筋運動では効果なし。落とさないようにするのが一番大事。
   下腹部、下っ腹が出てきたら注意してください。内臓の揺れに注意。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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