塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2011.03.26更新



浅田と小塚という世界トップクラスを担当するフィギュアスケートコーチ佐藤信夫先生はこう言う。
「選手はいつかは壁にぶつかる。その原因を解きほぐすには振り出しに戻らないといけない、指導の原点はやっぱりスケーティング技術からだ」。

体玄塾にはその振り出しであるスケーティング技術を更に分解した、動作の基を習いに選手が来ている。
このモップがけは大切な重心移動のドリルだ。
これにより脚と腕の絶妙なタイミングが身に付く。

「腕は引かないで」という佐藤先生の要望通りの動作ができるようになるのだ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.03.12更新

東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

自然を壊す人類、しかし、人類は自然の反撃にまったく歯が立ちません。

1972年7月6日、上天草の小さな町を130ミリ/時間の超豪雨が襲い、町は壊滅状態になりした。
それは私が中学3年の時でした。多くの方が亡くなられ、その中には祖父母と若い叔母もいました。
今回の巨大地震災害の報道番組をみていますと、当時の恐怖、上天草大水害を思い出します。
すべてが想定外でした。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.20更新



ベストキッド方式

姿勢矯正トレーニングに一見無関係にみえる動作を身につけたら、あれっ!姿勢が良くなっていた。と、ベストキッドという映画のようなことをやって姿勢矯正のトレーニングをしているのが体玄塾の異次元メソッドなのです。
名づけて、ベストキッド方式(メソッド)。
姿勢は自然な動作で自然な姿勢へ戻すという考え方です。
そのベストキッドという映画を知らない方のために少しあらすじを説明します。
2010年にリメイクされたベストキッドではなくオリジナルのあらすじです。

  [空手の達人ミヤギは、いじめを受けて復讐しようとするダニエルへ、空手トーナメントで決着を付けよう、と言い出します。
ダニエルは最初反対しますが、空手を教えてもらえると言う事で納得します。
そして、トーナメントに備えて稽古が始まると思いきや、ミヤギは自分の車を洗ってワックスを掛けろ、と言い出します。
取り決めで、ミヤギの言う事全てに従う事を約束したので、ダニエルはそれに従います。
次の日は床にやすりを掛けろと、その次の日にはフェンスをペンキで塗れ、そしてその次は家を塗れ、と奴隷みたいに働かされたダニエルはミヤギに対して不信感が。
釣りから帰って来たミヤギに不満をぶちまけます。帰ろうとするダニエルに今まで出した事の無い鋭い声で呼び戻すミヤギ。
そして、今までやってきた動作を見せてくれ、と言います。
少しすると、あら不思議、空手の基本動作が身に付いていた事が分かりったのです。]

動作には動きの定理がありまして、空手の動きも、動きの定理が組み合わさって出来ています。ミヤギ先生は空手の動きの定理を熟知していて、定理を稽古するのに分かりやすい「ワックスがけ」「床やすりがけ」「フェンスペンキ塗り」という動きの定理を選択して、ダニエルに稽古つけたのです。



ヨネクラボクシングジムの第49代日本ライト級王者嶋田雄大選手が、私を映画ベストキッドでの空手の達人ミヤギのようだと言ったことから、ベストキッドのような指導方だと気づかされました。

実在するベストキッド達
実際にヨネクラジムの一番ベテランの嶋田選手にジムの雑巾がけをするよう私は指示しました。そして雑巾がけを見習い生の前でやったのです。そして、一発で仕留める右の大砲ができたのです。現在すべてKOで防衛中の世界王者内山選手も、私の教え子石原雄太トレーナーから間接的に達人トレーニングメソッドを教わっています。他にも、フィギュアスケート、空手、バレエ、陸上競技、野球、などのベストキッド達が体玄塾へ来ています。
現在はモップがけが、たのもしいメソッドになっていて、世界を目指す選手から姿勢矯正の方までやってもらっています。
ただし、正しいモップがけをするには幾つかのドリルが必要ですので、モップがけをしただけではまったく効果はありません。達人になるためのモップがけの達人になるのですから。

正しい姿勢とは人間らしい美しい自然な姿のことをいいます。ですから、姿勢矯正トレーニングは自然な動作でなければ矯正にならないことを知ってください。
姿勢の敵は文明です。姿勢トレーニングもごくごく最近の携帯電話より新しい文明です。
気をつけてください。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.12更新

ガリレオ・ガリレイ
ローマ教皇庁が正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのは、ガリレオの死から359年経過した1992年の事でした。

このウォーキングウォッチの記事を私はかなりやさしく書いているつもりですが、内容が専門的なことだったり、世間一般と違うことが多かったりで理解しづらいのではないかと思います。
当たり前でない考え方を聞いたことも経験したこともないためだと思います。古武術で有名な甲野善紀氏も本で同じようなことを言っていました。

誰もがトレーニングやエクササイズやドリルをする場合には、向上しようと思ってやっているはずです。そして、疑いもなく良くなると信じているはずです。

しかし、それらに根本的な誤りがあり、そのため向上につながらなかったらどうしますか?やりませんよね。
実は知らない人が非常に多いのですよ。

良かれと思って必死にやっているのが意味もなく、良くなるどころか悪くなると知ったらショックですよね。
でもなかなか信じてもらえないでしょうね。
体玄塾に来た方は、出来ないことが出来るようになったとき「あー」と言って分かってもらえます。
出来なければ丁寧にわかりやすく言っても本当には分からないのかもしれません。

地動説がなかなか分かってもらえなかったのは計算上と想像でしか分からなかったからからだと思います。

つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.10更新

当たり前とまったく逆だった
この記事をネットでみつけました。

一流選手の走りを分析したところ、予想だにしない結果が判明しました。解析の結果、腿上げやかかとを殿部に引きつけることを重視しないということが判明したのです。足首にて蹴りだす動きが小さいのです。
ふくらはぎを使って蹴りだすのではなく、サーフェイス(地面)に足を置くように接地し、あとは身体を送り出すという走法です。
ランニングドリルには腿上げや踵を殿部に引きつけるような動きがあるのですが、日本でいわれていた当たり前の概念と全く逆だったのです。>

感覚をわかってもらう発想

<足を置くように接地し、あとは身体を送り出す>どういうことかわかりますか?
説明するのはとてもむずかしいですが、私なりにやさしく説明します。

要するに、川底に棒を立て棒で船を進めるように、足を地面に着けたら脚で上体を前へ押し進めるということです。
しかし、この動作が大変むずかしく(ムズイ感覚)できないから、結局「解らない」ということになる訳です。
足首で蹴りだす(ひっかく)のではなく、足を地面に固定して脛(すね)を倒し(倒れるのではなく、脛の筋肉で。この感覚が非常にむずかしい)それから脛を固定して膝から上の腿(もも)を川底に立てた棒のように使って、骨盤から上を船を進めるように動かす。

 ひっかく動作や、かかとをお尻に引き付けようとする動作には、地面を後ろへ動かそうとする気持ち(感覚)があるのです。
地面は動きません。自分が動くのです。太陽のまわりを地球がまわるように、自分が動くのです。
身体のまわりを脚がまわるのではなく、脚のまわりを身体が動くようにすること。身体が動き、送り出されるのです。
この感覚、わっかるかなーわかんねーだろうな。
でも体玄塾にはこの感覚がわかるようになるためのドリルが用意されています。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.01更新

反らない・回さない・ひっかかない

速く走るためには車なら足回りを固めます。人なら体の軸を固めます。

このモデルには最近はやりの走りの姿勢、肩甲骨寄せ、骨盤回し、骨盤前傾、足を前に出す、を忠実にやってもらったのですが・・・

上半身と下半身を連動させているつもりだと思いますが、背中を反って骨盤を前傾させていますので、できていません。

反ったらお腹はお留守、ゆるみます。軸はもちろんゆがみますから、連動しません。

ですから、空回りしたような下半身の動きになるのです。

速くなりません。
壊れやすくなるだけです。

前回紹介のスタビライゼイションは役に立っていないではないですか!

走りのスタビライゼイションとは

抜重なしのような強い推進力の下半身に崩されない安定した姿勢の上半身をつくることです。

筋肉を鍛えるのではなく、ゆれに強い機能をもった体幹と、椎骨が正しく積みあがった良い姿勢の体幹になるような補強トレーニングでなければ、補強どころか補弱にしかなりかねません。

しかし、これはまだ補強トレーニングのほんの一部ですから、これだけ知っていても速く走れません。ただ、体を壊さないためには少し役に立つでしょう。
正しい姿勢感覚が安定姿勢につながり、速さにつながって行くのです。
スタビライゼイションとは姿勢を安定させる機能の改善テクニックなのです。

ですから一番大事なのは正しい姿勢感覚を身に付ける事なのです
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.01.17更新

スタビライゼイションは役立つのか?

 最近ではフィットネスクラブでも見かける右のポーズ、陸上部だったらほとんどの部がやっているスタビライゼイションの代表ポーズです。

何のためのポーズ?
何分できるかガマンくらべ?
腹筋を鍛えるため?

速く走る感覚の一部分を身に付けるためでしょう。
力んだ悪い姿勢では逆効果です。
image1
image2 左の腕立てのポーズなら、速く走る感覚に役にたつでしょう。
しかし、これが正しくできる人はもうこのポーズはしなくていいのです。
できればの話ですが。

ただ、長くこのポーズをしたら力みになりますよ。この姿勢の感覚を体にしみ込ませるだけです。

桑田真澄も言っています。「ガムシャラな努力は無駄」と。

問題の本質を理解することが大事です。

 走りに必要な骨盤前傾姿勢へ改善

骨盤前傾姿勢には色々な関節の動きが絡んでいまして、肩を下げた背伸びの感覚に、股関節に骨盤を前傾させ物を挟む感覚、そしてそれらをキープしたまま脚を矢印の方へ動かす感覚が必要です。

右のV字バランスが正しくできれば良いのですが、このポーズは無理でしょう。

CMMエクササイズDVDのドリル4までできたらOKです。




すばらしいフォームの京都市立乾隆幼稚園の園児
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image4 上記のポーズができなくても、これ。
この動画鉄棒前まわり
が連続でできればそれで

「肩を下げた背伸びの感覚に、股関節に骨盤を前傾させ物を挟む感覚、そしてそれらをキープしたまま脚を矢印の方へ動かす感覚」

になれるはずです。

鉄棒前まわりがだめならロープのぼりです。
陸上部の先生やコーチの方、是非試してみて下さい。
スタビライゼイションは走りで姿勢を崩さないための姿勢改善ツールなのです。
















投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.01.13更新

骨盤を回さない意識がパワーを生む

ゴルフのスイングも野球のバッティングや投球動作も、骨盤を脚で前に押し出す動作が大きなパワーを発生させます。
ノーブレーキランの床反力の記事や抜重成分、スクワットの記事でも紹介しました脚の使い方が重要なのです。
水泳のターンでプールの壁を脚で押す(蹴る)ような感覚で、膝・股関節を爆発的に伸展(伸ばす)させ床を脚で押すのです。
その時の押す速度がパワーの素なのです。
しかし、感覚は重心をシェイクしてパンチするような感じです。
まったく脚は意識しません。

骨盤を回す感覚は間違った感覚なのです。

見た目は回っていますが、本人(モデル)は回そうとはしていません
この場合、左脚の膝と股関節を伸展(伸ばす)させ、骨盤の左側を脚が押し出して回ったように見えているのです。
(大腿骨上の骨盤外旋回と股関節伸展)
右側の脚は、股関節を屈曲(曲げる)させる要領で骨盤を前傾させ、お尻を引いたような形になり、骨盤を更に回転させているように見えます。
(大腿骨上の骨盤内旋と股関節屈曲)
達人トレーニング
上記の動作をスパイラルと専門的には言いますが、とてもむずかしい動作なのです。
しかし、これが理想です。できる人を達人と呼ぶのです。

ボクシングの嶋田雄大選手がこの達人トレーニング
を会得して、試合で自由自在に身体を操作しています。   

image1
image2


































                              下の図は脚が骨盤を押して、骨盤を回転させているイメージです。
黄色い矢印は股関節を曲げているイメージです。赤い矢印は脚が股関節を押し出したイメージです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.01.05更新


  重力に負けないようにする正しい認識


背骨は24個の椎骨が尾骨・仙骨の上に自然なわんきょくとなって積み上がってできている。

                           



積み木イメージ

椎骨を正しく積み上げた姿勢が正しい姿勢です。猫背は正しく積み上がってないというのは分かるでしょうが、「肩甲骨を寄せるように」とか、「肩甲骨を交互に背骨の方に寄せて、腕を後ろに引くのが正しい腕振りだ」など、新聞や本で正しいとされている姿勢も正しい椎骨の積み上げを崩す要因です。

骨盤を回さないで!!
また、背骨と仙腸関節でつながっている骨盤の位置も、椎骨の積み上げには欠かせないとても大事なことです。骨盤はできるだけ回したり、揺らしたりしないで下さい。ですから腰から骨盤を回さないように歩いたり、走ったり、スイングしたりして下さい。正しくは胸椎・頚椎のツイストと股関節の曲げ伸ばし(屈曲・伸展)や大腿骨上の内外旋でそれらをやります。詳しくは次回で。
首・肩こり、腰・お尻こりはどうして?
それは重力に対して垂直な姿勢になっていないから重力に押しつぶされそうになり、倒れないようにと一部分の関節・筋肉が頑張り過ぎて、そこに大きな負担がかかっているからです。

足首→膝→股関節→仙腸関節→椎骨の正しい積み上げ→頭が正しく乗る

トレーニングに注意
これにかかわる関節や筋肉、つまりほぼ全身の連携(コレクティブモーション
)があって立てれば、最小限の力で重力に対抗することができ、こりはなくなるという訳です。
代表的なトレーニングのスクワットやクランチなどの腹筋運動も、これを考慮してやらなければなりませんよ!「筋肉をつけるため」と言っている場合ではないですよ!筋肉至上主義はもうおわりなのです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2010.12.27更新

膝をつま先より前に出さない??

image1 ジムや体操教室で、指導者のほとんどが、スクワットを指導するときに使う言葉があります。
それが「膝をつま先より前に出さないで!」

そうすると、あたかも膝を守り、脚に効きそうな感じがしますが、そうでもないのです。

その言葉を守ろうとして頑張ると、後ろへひっくり返らないようにするため腕を前に伸ばしたり、お腹を出し背中を反ったり、体に悪いことをしてバランスをとらなければならなくなるのです。

しかもこれは不自然(コレクティブモーションに反する)な動作なのです
この格好で椅子から立ち上がりますか?しませんよね。
 なぜ膝がつま先より前に出ていけないのか?
それは、右の写真のように重心(赤丸の印)がかかとの方に行き過ぎて背中や腰が丸まり、腰を痛める原因になったり、またひっくり返らないように膝をこれよりもっと前に突き出し、重心をつま先の方へもって行き、バランスをとろうとして、膝に負担をかけすぎるからです。

原因を知らずに、膝やお尻の位置だけをみて

「椅子に座るようにお尻を突き出して、膝をつま先より出さないように」という言葉になったのです。
しかしその通りにやると不自然になるのです。
そもそも右のような格好になる原因は?

実は頭のうえから体が押しつぶされているからです。

何に?

重力にですよ!
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image3 重力に負けるな利用しろ
スクワットが必要な人にとっては、スクワットはむずかし過ぎてできないのです。
重力にいつも負けている人が、すぐに重力を利用できるはずがないですよ。
左の写真が正しいスクワットですが、数あるパターンのひとつです。

下の写真の蹲踞(そんきょ)やバレエのグランプリエもスクワットと私は考えています。
ですから、「膝をつま先より出さないように」という次元ではないのです。
膝は出てもいいのです

重心(赤色の点)をしっから捉えて、重力を利用して、重力につぶされないようにしたり、重力に反発したりする能力を鍛えるのです。
そういう意味では、スクワットよりも階段や坂道を上り下りした方が、はるかに効果的です。

 一番間違っているのはスクワットの目的
「スクワットは何のためにするのですか?」
と問うと、「太ももに筋肉をつけるため」「足腰を強くするため」という答えがほとんど返ってきます。
筋肉をつけ、強くして何をどうするのですか?

本当は健康のため、美容のため、スポーツのためではないでしょうか
ボディービルディングを除けば、究極の目的は、重心の移動を良くするためではないでしょうか。
良い歩き方・走り方、力強い正確なスイング・投球・パンチ、より速く・より高くするためにスクワットをしてください。

感覚を変えること
立ち上がる感覚や、バーベルを担ぎ上げる感覚では重心移動は変えられません。

地面に吸い付くようなしゃがみから、天をを突き上げるような地面の押しの感覚に変えることです。
当塾には、そういう感覚になれるドリルがあります。
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投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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