塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2012.05.29更新

体軸を安定させる腕の役目

 肘から手首までを前腕と呼びますが、右画像のように前腕を黄色い矢印の方向へ回すと、腕が横へ勝手に振れてしまいます。

この様な人をよくみかけますが、体軸が横へ揺れてしまいますので身体に悪いです。
前後へ真っ直ぐ振れる振り子のように腕は振れて欲しいですね。

前の方へ腕が振れるときは、腕は肘から少し曲がった方がいいです。
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image2 それでは、真っ直ぐ腕が振れるようになるにはどうしたらよいでしょうか?

親指を左右にスイングできる柔らかい肘にすることです。

小指側の前腕の骨、尺骨を軸として、親指側の赤色の骨、橈骨(とうこつ)が尺骨をクロスするように、また親指が内側へ落ちるように肘が捻じれながら前から後へ腕が振れます。捻じれは反動で戻りながら腕は後から前へ振れます。
捻じれと反動の戻り捻じれによって赤い矢印の方へ少し手が横移動します。ことによって横へ揺れた腕(上の画像黄色矢印)を修正し、真っ直ぐ腕が振れるのです。
 
右手の場合、前方での捻じれは親指が外へ(回外)、後方での捻じれは親指が内(回内)へ動くのです。

この前腕の捻じれですが、柔らかい肘であれば自動的に動いてくれます。
右画像のように腕の遠心力が働き、腕が振れる度に首・肩のストレッチになるという訳です。


 
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image4 それで、肘まわりを柔らかくするには、この少林寺拳法の送り小手という技をちょっとかけてあげればいいのですが・・・
とにかく肘関節が固いと身体に悪いです。

正しく歩くためには、全関節の調整が必要ですが、肘はリラックスさせて歩きましょう。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.05.22更新

肩こり腰痛の原因・体幹の揺れ

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 前回の記事の続きです。
もし、腕を横へ振ったなら、体幹や脚は腕と反対側へ揺れます。
欽ちゃん走りのようになるということです。

体玄塾では骨盤は「揺らさない・回さない」と必ず言うのですが、骨盤が回ったり揺れたりするのにはこのような理由があるのです。
骨盤も体幹の内、体幹の横揺れは腰に負担をかけたり、揺れを止めようとして肩まわりが緊張して肩こりも起こるのです。
腰痛や肩こりは姿勢を矯正しただけでは解決しません。
とにかく正しく歩けることです。

船の揺れを少なくする装置のことをスタビライザーといいます。
人のスタビライザーは腕なのです。
しかし、腕は付いているだけではだめです。
腕の働き”はたらき”方がどうなのかです。

二本脚で歩く動物ニワトリは首を動かして歩きやすくし、ペンギンは体を揺らして歩きやすくしています。
でしから腕が自然に振れていない人間も、ニワトリやペンギンのように歩いてしまうのです。
歩き方にとって、腕の責任はとても大きいですよ。

次回はその腕の中で、肘の役目をもっと詳しく説明します。
つづく
 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.05.17更新

歩行時のひじの動きに注目

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 膝の曲げ方伸ばし方についての記事は何度か書きましたが、今回は肘関節に注目してみましょう。
肘も膝同様に曲げ伸ばしがスムーズでなければ正しく歩けません。
肘の場合は膝と違って、ねじれが必要です。
そのねじることを内側へは回内、外側へは回外といいます。

橈骨(とうこつ)が絵のように動いてねじれますが、左の画像のように腕が後へ振れたとき、肘が伸びながら回内しなければなりません。

そうならなければ腕は前後真っ直ぐな方向へ振れないのです。

どうして真っ直ぐな方向でなければならないのか?

つづく
 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.05.10更新

膝は空中で伸ばして歩く


前回の記事でご紹介した、正しい歩き方の画像を見ただけでは、膝を曲げて歩いている印象が強かったのではないでしょうか。私も膝が曲がった歩き方は美しくないと思います。

前回の画像に膝が曲がる前の状態の絵をかき加えました。
黄色い矢印で示した白い線の足は空中にある状態を描きました。
前側の膝は足が接地する寸前、つまり足がまだ空中にあるとき伸ばすのです。
足が床にフラット接地した時点では膝が曲がりますが、見た目は膝をピーンと伸ばして歩いているように見えます。
ですから美しくみえるのです。
しかも、水色の線で描いた脚が重心(赤い印)を力強く前へ押し進めてくれますので、落ち着いた歩き方に見えながらも速く歩けます。
アンダーラインを引いた、この動作が非常に難しいのです。
スポーツ選手もダンスの先生も、この動作ができなくて上達が止まってしまうのです。
この動作こそ体玄塾達トレの基本なのです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.05.02更新

 足を置く位置はどちらが正しい?

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歩く時の足の着き方を表した画像ですが、どちらが正しいと思いますか?

正しいのは右です。(ウォーキングの本などでの解説では左が良い歩きとなってますが・・・)
 
赤い印が重心の位置とした場合、黒い印の足(くるぶし)は重心の真下または後に着いた方が前に進みやすいのです。
左のように着くと、ブレーキがかかり骨盤が横に押し出されてしまいます。
そういう歩きをしていますと骨盤がゆがみます。
 しかし、右のような歩き方になるには、重心移動のドリルを相当積まなければならないのです。
これができれば、スポーツ動作や体形が飛躍的に変わります。


































骨盤を動かさないで歩く

この画像が骨盤が押し出されるという感じとおもってください。
骨盤に押し倒されたももの骨(黄色い線)、股関節も抜けそうになります。
そこでそのまわりの筋肉たちが頑張り、押し戻します。
歩く一歩一歩にその現象が起きます。
もし体重が100キロ超だったら相当な圧力がかかるでしょう。
ハワイの人やフラダンスをしている人に、お尻が大きい太った
タイプが多いのはそのせいです。詳しくは”
チキンレッグの本場ハワイ”の記事を読んでください。
骨盤を動かさないで歩くには背骨の生理的わんきょくを崩さないで歩くこと。それには重心移動ができることです。
でも、むずかしいでしょうね。

重心移動参考記事
http://www.taigenjuku.com/blog/2011/06/post_79.html
http://www.taigenjuku.com/blog/2010/11/post_58.html

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.04.24更新

島全部がパワースポットのハワイ島

 ハワイ島へ行っていましたので記事の間隔が空いてしまいました。

右の画像は米国最南端のサウスポイントという所です。
怖いぐらい青い海へ断崖から飛び込む人もいます。(自殺ではありませんよ遊びです)
案内本では10メートルの高さになっていますが、私の感覚では7メートルぐらいかな。
私も飛び込んでみたいのですが、妻がやめなさいというのです。 
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image2 サウスポイントまでは車で行けるのですが、その隣のグリーンサンドビーチへ車でなら、慣れた人が運転する、ジープか車高が高ーい四輪駆動車でなければいけません。
あとは徒歩です。
距離は一般車の駐車場から5kmとなっていますが、感覚ではなかなか到着しない感じなので、8キロか10キロはあるような感じです。歩きは覚悟してください。
画像は複数の深い轍(わだち)です。
 周りには何にもなく、もちろん標識もありません。尋ねる人も視界にははいりません。(牛は見かけます)
足元は捻挫しそうなゴツゴツ・デコボコ・ジャリジャリ。
更に、東京だったら電車が止まるような強風の向かい風。(この悪路が足の機能を鍛えてくれます)

ですから戻りたくなります。
妻は途中で引き返そうと言いましたが、この時だけは妻に”ノー”といいました。
 
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image4 砂嵐のような土ぼこりで体がドロドロ、妻も無口になり、もう限界かなと思ったとき、遠い丘の先の視界に黒い岩が見えました。
「たぶんゴールはあそこだぞ」と励まし丘を越えると、やっと見えました。
8月の誕生石ペリドットの原石(カンラン石)の砂、緑色の宝石の砂の海岸が見えました。
到着です。
パワースポットの島だと実感した瞬間でした。
帰りは追い風、妻が先頭で走って帰りました。
”悪妻を得れば哲学者に”というソクラテスの有名な話がありますが、悪路を歩けば自然に足が良くなるのです。

改善には気合が欠かせませんよ。

路面が不安定なら良いですが、不安定にした靴を履いて歩いても、悪い癖や凝りをつくるだけですから注意しましょう。
不自然という言葉に当てはまります。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.04.10更新

腹筋・背筋の鍛え方を間違えればパフォーマンスは落ちる

最近コレクティブという言葉がやっとスポーツ界で使われるようになってきました。
体玄塾ではオリジナルのCMMエクササイズ( Collective Muscular Motion エクササイズ)を提供していますが、コレクティブモーションに合った鍛え方をしなければパフォーマンスは確実に落ちます。

体玄塾で推薦する腹筋・背筋の鍛え方
背骨の生理的わんきょくを保った腕立て伏せと懸垂、またはロープ登りです。
    
回数より正しいフォームとスピードが大切です。

コレクティブモーションに合った鍛え方をした人
 
                    ブルース・リー


                         マニー・パッキャオ

腹筋・背筋の他に感覚を鍛えてください。
「考えるな!感じろ!」ブルース・リーも言いました。

このブログもみてください。http://blogs.yahoo.co.jp/moguler8/folder/984656.html

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.04.05更新

体玄塾推薦


パンチ力は才能だけでは決まらない!

回転力は、股関節と胸椎が生む 

踵を下げて、地面反力を重視する

前後の脚で、並進力を生み出す ・・・・などパンチのメカニズムがとても解りやすくまとめられた本です。

理屈が苦手だ、文章も苦手だ、という人も画像がほとんどですから大丈夫です。(この私のブログをみている方々は、理屈も文章も好きでしょうが・・・)

体玄塾がおすすめします。

というのも、この本は以前このブログの記事、
身体操作やダイエットのためになるブログ紹介”で紹介しましたマニアックな体玄塾スタッフ三宅満君のブログが本になってしまった本ですから。

1973年の燃えよドラゴンの影響をかなり受けた私、志水博彦が実践と研究・実績を積み上げ約35年かけて、創り出したパンチの理論を基に、三宅君が更に研究し解り易くまとめた本です。


燃えよドラゴンのブルース・リーです。
あのボクシングスーパースター、マニーパッキャオ選手もこのブルース・リーの影響をかなり受けているようです。
ブルース・リー→サンフランシスコ→志水博彦(少林寺拳法)→ボクシング→嶋田雄大→マニーパッキャオ→ブルース・リー
関係があります。
皆さんには関係ないでしょうが。



投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.03.21更新

体玄塾のグループレッスンは動きの達人スクールと呼ばれていました。

仙骨の角度(腰仙関節の角度)にこだわった骨盤の前傾をしているところです。
参加されている方々の年齢は高いのですが上手です。ですから姿勢は若々しいですよ。

この日のテーマは

”良い姿勢の秘訣、お尻を締めないで緩める”

股関節まわり、つまりお尻を緩めると股関節がスムーズに動き正しい背骨の積み上げを崩さない動作ができるのです。
社会のみんなが広く認めている旧来の風習ではお尻は締めさせますが、達人は故意にとか意識してとかで締めません。
お尻の筋肉は良い姿勢になると自然に高い位置に引きあがるのです。
そのためには、背骨のことを正しく理解しなければなりません。奥が深いですよ。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.03.13更新

達トレの基本リブケイジツイスト

リブケイジ(リブケージ)とは直訳すると肋骨籠(ろっこつかご)です。胸郭のことです。

写真の女性は社交ダンスの先生なのですが、社交ダンスの動作改善に格闘技の肘打ちをしてもらっているところです。
社交ダンス界では、”CBM”コントラリー・ボディ・ムーブメントという脚・体幹・腕の連動を重視しています。
そのCBMを良くするためのリブケイジツイスト・ドリルがこの連続肘打ちなのです。
肘打ち ≠ リブケイジツイスト

まともな肘打ち=リブケイジツイスト
なのです
またダンス界では、体幹の使い方のことで
”肩と肋骨の分離”という表現があったり、
”肋骨の下に脚があるように動く”という表現がありますが、これも”まともな肘打ち”ができれば解決します。

連動で脚や体幹は意識するものではない

この社交ダンスの先生はターンするときに脚の動作を意識的に操作しなければターンが上手くできなかったのですが、脚腰を固定させる動作の”膝行(しっこう)ヒッププッシュアップ”というドリルをして”トーソスイング”というドリルを足したら、肘を対象物に強く当てるという意識だけで、脚から肘への連動(コレクティブモーション)が起きてまともな肘打ちが出来、無意識に理想のターンが出来るようになりました。

脚から腕への連動などとよく言われますが、脚はまったく意識しないのです。
意識は肘をコメカミに当てる。それだけです。
 
正直なはなし、この方がもし女子ボクシングを選んでいたら世界チャンピオンになっていたかもしれません。

*紹介されたドリルはすべて体玄塾オリジナルのドリルです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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