塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2012.08.27更新

股関節まわりのストレッチングは要注意

前回の記事でアンデオールのことを取り上げ、アンデオールは大変ですと言いましたが、股関節のストレッチにはこのアンデオールが関係しますので、これはもっと大変なのです。
では股関節ストレッチの代表的な開脚で説明しましょう。

 
モモの骨を外側へ回旋(アンデオール)しなければ股関節が窮屈になり、骨盤は前方へ傾いてくれません。
それで右側の絵のように骨盤は後方に傾いたまま動かないのです。
動かない理由がまだいくつかありますが、その一つがお尻こりです。股関節の後方にある筋群が固まっているため骨盤を動かせないのです。また、わざわざそこを踏ん張り固めているから動かせないのです。
どうしてお尻を固めてしまうのでしょうか。

それは
お尻を締めるからです。ん・・・わかるかな~

故意にお尻に力を入れると右の絵のように骨盤が後傾してしまうのです。
ですから、こうなるような腹筋運動やお尻のエクササイズは即刻やめるべきです。
左の画像のように、お尻をゆるめて尾骨を上げるような感覚で仙骨から背骨を前方に傾ける感覚が必要となります。

このような開脚前屈ができなければ、やればやるほどスポーツパフォーマンスを下げてしまいます。

どうしてここにこだわるか。
それは、予備動作なしの移動をするためです。
ロンドンオリンピックでも予備動作なしの動作を完璧にできたアスリートは数少なく、女子レスリングの吉田沙保里選手はその中でもピカイチです。
仙骨にこだわって下さい。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.08.11更新

バレエの6番で軸づくり

前回の記事のつづきです。
足アーチづくりのツボとは、股関節をちゃんとした位置に常々しておくことです。

左側の画像をみてください。スネ(脛骨)が足首から外側へ広がり膝下O脚のようになっていますね。
 
脛骨はただ外へ広がるのではなく、内側に回転を伴って広がっているのです。
足首のねじれによって足裏アーチは潰されるのです

膝下O脚は、広がっているスネを閉じてはいけません

広がりの原因は脚の内側への回転(内旋)ですので、股関節から脚全体を外旋するようにしなければなりません。
これがバレエの「6番」です。
この状態が普通であればスポーツパフォーマンスも向上します。
ただし、引き上がった体でなければなりません。

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.07.31更新

土踏まずのはずが・・・
土踏まずとは文字通り土を踏まないところですが、足アーチを正常にしてあげると、「ああ~ここは床に着けないのですね」という方が意外と多いのです。あなたは大丈夫ですか?
その「ここ」がオリンピックの成績にも大いに関係します。
         
体玄塾では先ず歩き方のチェックから始めますが、踵(かかと)とアキレス腱の形をよく見ます。
上イラストのアーチ潰れのアキレス腱の形をしていたら、体型はもちろんですが動作に悪い癖が相当あると思って下さい。

インソールは一時しのぎ
踵の骨が画像のように内側へ倒れ、それを補うようにスネの骨が踵と反対側へ倒れ、またそれを補うように・・・と連鎖して行き、全身に影響してしまうのです。
足だけ変えることは出来ませんし、靴の中敷で足アーチを支えても無駄です。
        
体玄塾はその負のスパイラルから抜け出す方法を確立しています。
足アーチづくりのツボを次回教えます。
つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.07.24更新

増殖中!内股O脚女子

5つ前の記事で骨盤後傾の女子が多いということを書きましたが、O脚の女子も多く見かけます。

将来のお母さんになる人たちがこれでは
日本国が心配です。

親戚知り合いで、このようなお姫様座りを見かけたら注意して欲しいほどです。

この座り方は、腿(大腿骨)を極端な内回しにしてしまうため、立ち姿勢も腿が内回しになったままになります。

電車や誰かを待っていたり、電車の中で立っていたりすると、片足に体重を掛け、右の絵のようにして楽しようとします。

そうすると、黄色の矢印方向にスネ・モモ骨盤・肩などが崩れ出します。
それが習慣となり、O脚やお尻崩れ、前肩、骨盤後傾、ポッコリお腹などなどと体型が崩れて行くのです。

更に肩こりやむくみ、腰痛、膝痛と悪化して行きます。

下の骨の画像は、上の絵の脚の骨格を表したものです。
股関節と膝関節に悪そうですね。

体玄塾では正しい骨の位置に戻し、それを 崩さない体のコントロールの仕方を教え、習慣の改善を行う方法で肩こりやむくみ、腰痛、膝痛の予防改善をしております。
注意しましょう。

体験は無料です。
詳しくはこちら
      ↓
http://www.taigenjuku.com/menu01/002/

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.07.14更新

レッグプッシュアップと呼ぶ体玄塾
このエクササイズはよく見かけるエクササイズで、ヒップリフトと呼ばれているものです。一般的にはお尻や腰を高く持ち上げ、ヒップや裏腿を鍛えるエクササイズですが、体玄塾では違います。
 
良い (床を足で押す。結果腰が上る)     悪い(背中を反るようにして腰を上る)

確実でなければ良い結果はでない
体玄塾では鍛えるためにせっせとやりません。確実にやると言った方が当てはまるでしょう。
体玄塾基準で出来ると、鍛えるつもりはなくても効率良く鍛えられます。

腰を持ち上げたり、片脚を高く上げたりするるのではなく、床反力を使うのです。プッシュアップで体を押し上げるように足で床を押し体は足によって押し上げられるのです。そうでなければ、歩いたり走ったりキックしたりする動作につながらないからそうするのです。
 
レッグプッシュアップは片脚でできなければ意味がありません。

      
                                        体玄塾基準
安定させる能力とは
片脚になると色々な崩れが出てきます。 ↓ ←  など
安定させるには、崩れようとする方向に対して逆に働く力 ↑ ⇒ にスイッチが入るようにすることです。
しかしこのレッグプッシュアップの状態で修正しようとしてもできません。
逆方向の力にスイッチが入らないのです。だから崩れるのです。

異次元メソッド
一般的には崩れても何とも思わないし、考えもしません。
崩れを気にしたとしても、崩れているから真っ直ぐなところに戻してと言うぐらいしかできません。
それではもどせません。しかしこれが指導現場の現状です。

体玄塾では、先ず崩れている箇所と方向を特定してします。
それから、逆に働く力にスイッチを入れるドリルを箇所ごとにしてもらいます。
そうしますと、あら不思議~崩れがなくなている~となるのです。

ですから、何年も同じことを言い続けられていた出来ないことがすぐに出来ることがあるのです。
筋肉を、インナーマッスルを、体幹を鍛えるというような次元ではないのです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.07.06更新

筋肉がまたぐ関節は一つではない

 以前の記事で膝の曲げ方を紹介しましたが、膝を曲げるにも腿の大腿骨を動かすのか、すねの脛骨をうごかすのかによって、使われる筋肉も違います。

右の絵はしゃがむ時などに使われる膝の曲げ方です。
本当はふくらはぎが使われるはずなのですが、なかなかできません。
曲げるのではなく骨を落とすようにしてしまうのです。
こうなるとコントロールできません。

 

image1
image2 左の絵は歩いたり走ったりする時の後ろになる脚の膝の曲げ方です。
裏腿の筋肉が使われるはずなのですが、こんどはふくらはぎが使われることが多いのです。
使ってほしい時使わなくて、使わなくていい時に使う人が多いのです。

こういう動作をしていると姿勢が悪くなって行くのです。
更にスタイルも悪くなるのです。

筋肉は一つの関節だけでなく複数の関節と関係し合っています。
ですからややこしいのです。
 

 膝関節は足首と股関節に関係していますが、背骨の関節は複雑です。
膝一つで手こずるのですから背骨はやっかいです。
右画像の色分けした筋肉は、沢山ある中から3束だけ、どこからどこに着いているのか表したものです。
複雑に関節をまたいでいるのがわかるはずです。
ではなぜそうなっているのか?

正しく積み上げた骨を崩さないように維持するためです。

 

image3
イタリア・コーレル社(SM24)HMSビクトリー号・マストセクション/(株)帆船模型スタジオM 左の画像は帆船のマストの模型です。
マストは折れないようにロープが張りめぐらされています。

このマストのように人の筋肉も骨のまわりを張りめぐらされているのです。
足から頭までの骨が倒れ落ちないようにするためです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.06.29更新

                                      ←画像をクリック

物理学者の米沢富美子先生が日経新聞の「私の履歴書」というコーナーに連載中ですが、やっとこの写真がでてきました。
以前
Collective Muscular Motion Exercise(コレクティブマスキュラモーションエクササイズ)をこのブログの”姿勢の敵、腹筋背筋の筋トレ”という記事で紹介したときの写真です。絶対この写真が私の履歴書に登場すると待っていました。今日の記事28回目で出てきました。
この辺りからは米沢先生本人から聞いて色々知っています。

物理学=哲学+数学 と米沢先生から聞いていました。
今までの物理学は宇宙から素粒子までの学問。これからの物理学は生命体にもせまるそうです。
太極拳をうまくできるように指導していましたが、逆に米沢先生から色々なことを教わりました。
その一つがCollective Motionでした。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.06.21更新

猫背・骨盤後傾・外反母趾などは複合的に改善せよ

たとえば骨盤エクササイズでは骨盤の歪みは解消しません。骨盤の歪みの原因は、姿勢や歩き方の悪さにあるから、全関節を正さなければ姿勢や歩き方の改善にならないからです。猫背も外反母趾も同様です。

  
仮に骨格を3つのブロックに分けたとします。
     
それぞれ ”どこ” を ”どの様” に使うのかが大切です。(画像↑をクリックしてね)
弱い筋肉を鍛えたり、硬い筋肉を伸ばしたりほぐしたりするのではないのです。
使い方、動かし方が大切なのです。
一旦違う動かし方になった関節の動かし方は、自ら改善させることはなかなか出来ないと思います。

なぜなら、良い動きの感覚が分からないからです
良い動きの感覚を身に付けさせるのが我々の仕事なのです。

良い動きの感覚が身に付いたら複合させ、全身の動作にさせて完成です。

勝手に鍛えられ勝手にストレッチされる
全ての関節が強調し合って使われると、弱かった筋肉も働かされ、自然に他とつり合ってきて強くなり、弱いところ(筋肉)を鍛えたことと同じになるのです。また、ジッとして働いてくれなかった筋肉も働かされ、伸びたり縮んだりしているうちに柔軟性も付いてくると言う訳です。

それでも鍛えたいなら。
先ずは良い感覚を身に付け、それから動作の理に適った方法で鍛えるのであれば鍛えても構いません。
順番を間違えないように、鈍感にならないようにしてください。

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.06.16更新

 重力に負けるな

前回紹介しました”勘違いの良い姿勢”は、男性に多いですが、骨盤後傾姿勢は女性に多くみられます。

「ナヨナヨ」っとした姿勢でいると右の絵のような姿勢になって行くから、「ナヨナヨ」っとしいるのは男性より女性でしょうから、女子に多くみられるのではないかと思います。

最近は女子ばかりではなく女子のような男子もいますので、これからはそうとも言えないかもしれません。

右2つ目の絵を見てください。
重力に背骨が絵のような形に潰された結果、背骨と骨盤(寛骨)が後へ倒れて骨盤が後へ傾いてしまったのです。
このタイプを体玄塾では
脊柱後方崩れ落ち股関節型と呼びます。

これは猫背でもありますが、それを良くしようとして黒色の矢印の方向へ胸を突き出したり、背骨を反ったりしないでください。
赤い矢印の方向へ骨を動かせるようにしなければなりません。

つまり足から頭まで正しく骨を積み上げなければならないということです。

積み上げる能力が、姿勢を崩さない能力でもあるのです。

体玄塾の姿勢改善・姿勢矯正トレーニングは、体幹を鍛えるとかインナーマッスルを鍛えるとかストレッチするとかではないのです。
全関節・筋肉の関連性・連動性を良くすること(コレクティブモーションを整えること)なのです。
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.06.05更新

勘違いの良い姿勢


右のスーツ姿の絵は、一見良い姿勢に見えるかもしれません。

ところが、これは典型的な良い姿勢のつもりの悪い姿勢です。

本人は良い姿勢だと自信をもって立っているのですが、このときの骨格をみてみますと、次の絵のようになります。


脊柱の後方崩れ落ち

背骨と楕円で描いたの肋骨の籠(赤い線)を見て下さい。

背骨が後へ崩れ落ちていますね。
落ちた分お腹が出っ張り、腰も反り過ぎた形になっているのがわかるはずです。

骨盤も前傾しているようにみえますが、これは勘違いの骨盤前傾と、体玄塾では言います。
このことを一般社会では骨盤前傾型と呼ぶのです。

体玄塾では
脊柱の後方崩れ落ち胸腰移行部型
と呼びます。


良い姿勢のつもりの悪い姿勢

どうしてそうなるのか?
その原因を今から解明しますが、たぶん専門家も含め知らないことだとおもいます。
原因
首を起こし姿勢を良くしようとして、赤い線で描いた背骨のようになるのです。

右側の絵、赤い線と黒い線のカーブの強さは変わりません。つまりお腹を突き出しただけで、首起こしにはなっていないのです。正しくは背骨を生理的わんきょくにするだけです。
それが・・・
できないから、良い姿勢のつもりの悪い姿勢になるのです。

腹筋運動をしても体幹トレーニングをしてもストレッチをしても無駄無駄、悪化させるだけです。
足先から手の指先まで全身の関節調整と、正しい動作習得が必要なのです。
とてもむずかしいことです。
いつもこいう姿勢改善をしているから大変さを知っているのです。
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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