一般的にスポーツで高いパフォーマンスを発揮するためには良い姿勢であることが大事だと言われます。
スポーツのパフォーマンスは身体重心位置によって決まるとボクは考えています。
良い姿勢が大事だという理由は、重心位置を決める要因が姿勢にあるからなのです。
ただし、高いパフォーマンスを発揮するたの姿勢と、アゴを引き、背筋を伸ばした、いわゆる“気をつけ”の姿勢は全く別物です。
重心位置を決める要因は
①膝と足のつま先の向きの関係
②股関節の内旋、外旋の関係
③骨盤の前後傾(仙腸関節)
④脊柱(背骨)の弯曲
⑤肩甲骨(鎖骨)の位置、角度
なのですが、これらが最適になる姿勢が良い姿勢だと思います。
例えば、脊柱の弯曲の仕方で肩甲骨の角度が変わります。
上図①のように胸椎の弯曲のピークが上過ぎると肩甲骨は下方回旋してしまい、後ろ重心になりやすくなります。
逆に②のように胸椎の弯曲のピークが下過ぎると肩甲骨は上方回旋してしまい、猫背の後ろ重心になりやすくなります。
ですので、脊柱の弯曲がキレイでであれば肩甲骨の角度も良くなります。
当然、脊柱の弯曲は骨盤の傾斜にも影響を与えますし、骨盤の傾斜は股関節の内、外旋に影響を与えます。
このようにして全体が影響し合うことで重心の位置が決まります。
重心は前重心(つま先重心)でも後ろ重心(かかと重心)でもなく真ん中重心が一番理想です。
ちょうどくるぶしの下辺りに重心が来るように立っているときが真ん中重心です。