こんにちは、八巻です。
今日は姿勢のつくり方その3、
「スキーの姿勢をつくる時の、腰回りのつくり方について」です。
スキーの基本姿勢(スクワットのような姿勢)をとる時、
猫背・骨盤後傾にならないようにと、
骨盤を前傾させて滑っている人も多いと思います。
しかしこれ、実は骨盤前傾というよりは、
「腰椎の過剰前湾」という不良姿勢になっている事が多いのです。
猫背や骨盤後傾状態のところから、腰を反って体を起こしているに過ぎません。
骨盤は確かに前に傾いてはいますが・・・
実は、骨盤が前傾か後傾かが重要ではない!
脚の上にあるかどうかが重要!
よくスキーでもフィットネスでも「骨盤前傾」が理想のような事を言うのですが、
骨盤が前傾しているかどうかは実は重要ではありません。
立った時、座った時に、骨盤が大腿骨の上にきちんと位置しているかが重要なのです。
腰を反って骨盤が前傾姿勢になっても、体が前へ突っ込むだけです。
骨盤を脚の上に載せるには、腰は縮めず伸ばせ!
前回、座り姿勢についてお話しました。
多くの人はこの姿勢の時にお腹側が縮んで腰が丸くなり、
滑るとそのままの人もいれば、腰側が縮んで反ってしまう人もいます。
座るときのイメージとしては、お腹の部分(肋骨と骨盤の距離)を
上下に拡げるような感じにします。
そのままの上半身をお辞儀します。
頭を前上方へ引き上げるように腰を伸ばし、骨盤後部まで引き上げるような感覚で、
骨盤から前へお辞儀していきます。
お尻もストレッチされる感覚になればOKです。
この状態になっていれば骨盤は脚の上に載り、重心位置も最適な場所へと移動します。
アルペンスキーなどのクローチングスタイルにする場合は、
骨盤の位置はそのままに、背中側をさらに伸ばしながら頭を前へ持って行けばOKです。
※月刊スキーグラフィック2014.9月号より抜粋(筆者監修記事より)
姿勢をこういった意識へと換えるだけで、踏みやすさ・操作性が格段にアップするのです。