塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2014.03.24更新

ダンスの悩みベスト3
軸がブレる  引き上げが出来ない 肩が上がる


ここ体玄塾のパーソナルトレーニングでも、最も多い動作改善要望が、ダンスの悩みベスト3と同じく
「肩下げ」 「引き上げ」 「軸づくり」なのです。
肩下げと引き上げは何度もこのウォーキングウォッチの記事で紹介しましたので、今回は「軸」について現場の意見を紹介します。

軸とは、何でしょうか?

数学の座標軸のような直線軸や信念ではないということはお分かりでしょう。
回転中心軸のことを「軸」のイメージとして言われていると思います。
回転軸にも種類がありますが、勝手に3つ描きました。
                  
ダンスの軸のイメージはドア軸とビールマンスピン軸です。
ハワイで有名なフリフリチキンやブタの丸焼きの串刺し軸ではありません。
ノウースショアー ハレイワのフリフリチキン
ダンスの軸はドア軸を二つ合わせた、つまり二軸です。
しかし、脚は入りません。体幹の二軸です。
これによってスムーズに撓り(しなり)ながら移動出来るのです。
つまり、歩くように踊れるのです。この動作が社交ダンスの本質なのです。

この様な軸が出来ていない人は肩も下がらないし、引き上げも出来ていませんので、この絵をみてまねても絶対出来ません。
歩くようにという動作には、肩甲骨・鎖骨・胸骨・肋骨・背骨・寛骨・大腿骨・脛骨・距骨・・・・・たくさんの骨を、今まで動かしたことがない様な動きで繋げなければ、体現出来ませんから、絶対出来ませんと言い切ることができるのです。

体現できるように、動作を繋ぐパーソナルトレーニングを私達は日々やっています。
これが生業として成り立つのは「軸があなたは出来ていない」と言われても、見本を見せてもらっても、何回も何回も言われ続けても出来ない人がいるからです。

上記の軸を解剖学的に現しますと、こうなります。

これを肩と肋骨の分離と言う社交ダンスの大先生もいます。
その大先生は、歩くようにという指導の言葉もよく使うそうです。


投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2014.03.05更新

動作改善の第一線で活躍するパーソナルトレナー

パーソナルトレーナーには用意されたマニュアルもなく、トレーナーはその場で状況を見てドリルをアレンジします。「これをして下さい。次はこれをこのようにして下さい。」と、次から次へと一般的トレーニングメニューにない新しい感覚の動きのドリルを正確に素早く習得させます。それが一通り終わると、「それでは出来なかった動作をやってみて下さい」と言うと、「アレ!出来ちゃった」という感じで出来てしまうのが、第一線で生き残れる動作改善の”玄”(プロ)なのです。

動作改善のパーソナルトレーナーの資質
●出来ない動作の元を素早く特定できるセンスがあること
●出来ない元を正すノウハウがあり、高い技術を持っていること

一例
重みを出す。下へのトーンをつくる。
グラグラしないようにする。
オンカウントで移動する。体重を乗せる。
インサイドに立つ。
送り足で送る。軸をぶらさず回転する。止まる。
歩幅、移動の距離を大きくする。
・・・・
これらの要望(出来ない動作)は、競技ダンスをしている女性が体験の時に持参したメモに書いてあった一部です。
これを見て読み終わった時点で、動作を分解して部品とした場合に、どこが悪いのかが瞬時に分かるぐらいでなければなりません。
そして次から次へとドリルを進め、変わったという実感を与えることができなければなりません。
動作は算数の学習課程に似ていると思います。

足し算の仕組みが分かって、掛け算の仕組みが分かり、割り算も分かります。順を追って一次方程式が分かってゆきます。
動作も、単純な動作が関係し合って複雑な動作になります。
どこでつまづいているのかが分かれば解決します。

強引に動かしてはいけません。
北風と太陽の童話のように、コートを脱ぎたくなるように、つまり、自然に動くようにするのがプロの仕事です。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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