塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2013.09.17更新

背骨を語らない骨盤おこしはありえない
骨盤おこしは背骨の引き上げで決まります。
骨盤だけ色々やってもまったく結果は変わりません。
「骨盤の前傾や後傾は背骨の後方崩れ落ちによって起きますよ」と、この体玄塾ブログで何度か紹介してきましたが、骨盤で悩んでいる人は前回の記事と合わせてこの記事を読んでください。

では説明します。
赤く塗られた筋肉の絵が今回主役の大腰筋です。
今回は「引き上げ」というバレエで使われる表現で背骨伸ばしを表しましたが、このブログに「引き上げ」は何度も登場していますので省略します。
さて、背骨が引き上げられると大腰筋はどうなるか?
引き伸ばされます。
そうすると、中央の絵のように大腰筋によって背骨の腰椎が斜め下方向へ引っ張られ、「仙骨のうなずき」がおきます。それと同時にモモの骨である大腿骨が外側へ回ります(外旋、又はアンデオールと言います)。ここが大事なのです。
骨盤が起きてバランス良い立ち方というのは、横から見て大腿骨が胴体の真下に来なくてはならないのです。
多くの人の大腿骨が内側に向いて(内旋して)、胴体の前側に大腿骨があるため、骨盤を前へ傾けてバランスをとっています。ですから、大腿骨を外側へ回すことが大事なのです。(バレエでアンデオールが大事な訳も同じです。)
二枚目の絵を見てください。

大腿骨を外側へ回す股関節の外旋筋を代表して梨状筋と大殿筋に登場してもらいました。
引き上げによって仙骨のうなずきがおきますと、その筋肉達が仙骨側に引っ張られる形になり股関節外旋がおきます。
上の絵をもう一度見てください。大腰筋が大腿骨の小転子と言われるところに付いているのがわかりますね。
今度は下の絵の大腿骨を上からみた「真上からの絵」を見てください。
大腰筋が小転子を引っ張ることにより、大腿骨が外旋しながら前方へ動き骨盤を起こす補助をしています。
つまり、背骨が引き上げられることによって大腰筋が伸ばされ仙骨と大腿骨がが動き骨盤(仙骨を挟んでいる骨、寛骨)が起きるという訳です。

これまでの「引き上げ」「骨盤おこし」「アンデオール」の記事ももう一度見なおしてみてください。

補足説明があります。(次の記事)http://www.taigenjuku.com/blog/2013/10/post_164.html

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

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