塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2012.01.25更新


                                      着目点が間違っている専門家達

体玄塾では絵のような悪い姿勢を、骨盤の前傾・後傾で表すのではなく、脊柱の後方崩れ落ち箇所で分類します。

骨盤前傾型→胸腰移行部型
赤のラインで示した背骨が胸腰移行部から後へ落ちるように倒れ、それを補うように頚椎(首)と腰椎が前に倒れ落ちた猫背。

骨盤後傾型→股関節型
赤のラインで示した背骨が股関節から後へ落ちるように倒れ、それを補うように頚椎(首)が前に倒れ落ちた猫背です。

原因は?
それは重力に押しつぶされるからです



多くの専門家達は、胸腰移行部型(骨盤前傾型)について、腸腰筋や脊柱起立筋が縮み、大殿筋や腹筋が伸び切っているというような見方をします。そしてそれをストレッチや筋肉強化で改善できるとして、足の着き方や歩幅などを変えた歩き方で簡単にストレッチと筋肉強化になるということをテレビや新聞などで推薦するのです。
それを見た真面目な人はこれなら改善できると信じてやるのですが・・・

これら悪い姿勢の2タイプは、骨の位置感覚が正しい骨の積み上げに対して、ズレているのですが、ズレているということを感じていないのです。


体玄塾ではこのような人に、iPadで悪い姿の画像を見せ、悪い姿に驚いてもらいます。
それからとりあえず良い姿勢にして立ち感覚を聞きます。
そうしますと、「ギェーこんなに威張った感じ?」 「えええ~こんなに曲げていいの?」という具合に、相当違和感を訴えます。
すかさず、iPadで動かぬ証拠をつきつけます。
「これが悪いですか?」と。

ですから、良い姿勢になる骨の位置もわからず、良い位置が違和感だらけだったら、
新聞記事 ”歩き方を変え猫背を修正”  「なんてできるわけないでしょ!!」
新聞記事 ”重要なのは、普段使わない筋肉を意識しながら歩くこと。”  「意識できないから普段使えないんだよ!!」と言いたくなりますね。

これも参考にして下さい→勘違いの姿勢骨盤前傾
つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.01.22更新


社会が信じる真っ赤な嘘の歩き方
1 大また歩行 重心が後に残り、益々お腹が突き出て首が前傾し、姿勢が悪化する。

2 かかと着地 大また歩きを増幅させ、膝を突っ張りながらブレーキがかかるため股関節と腰に負担がかかる。

3 つま先で蹴る 本来の股関節を中心とした動作で推進させることを足首が代償してしまう。

4 お尻を締めて 骨盤が後傾し悪い姿勢になる。また股関節のスムーズな動きを阻害する。

”社会が信じる基準とは絶対的な真理ではなく、みんなが広く認めている旧来の風習である”デカルト

複雑な動作である歩き方を最近単純な言葉にして指導する風習があるようです。
メディアも**教授や##博士という権威を使って、
あたかも科学的であり、また簡単にできるかのようなことを記事にしていますが、それで良いのでしょうか。
はたして健康につながる”美しい歩き方”になるのでしょうか。
がまんできない新聞記事を見てしまいました。
いつもは目をつぶっていますが、今回はがまんできません。

まだまだつづきます

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.01.17更新

デカルトの方法序説から
方法序説とはもろもろの知識の中に真理を探究するための方法の試みとでも言いましょうか、とにかく哲学ですから複雑に考えないでください。
真理を導くための精神にするためにデカルトは4つの準則をつくりました。

1 明晰性の規則・・・先入観を排除する
2 分析の規則・・・・・小さく分解して単純化する
3 総合の規則・・・・・組み立てて複雑にする
4 枚挙の規則・・・・・見落としがないか再検討する

先入観を排除する
たとえば、バレエを習えば姿勢が良くなると社会の基準では信じているでしょうが、本当でしょうか。
確かにバレエの基礎練習方法は良くできています。忠実に基本通りできれば姿勢や動作が良くなります。
しかし「おなかを引き上げて」という基本姿勢ひとつとってもほとんど正しくできないのが実態です。
この姿勢がとれない人はバレエの他に”この姿勢をとる練習”が必要なのです。

小さく分解して単純化する
”この姿勢をとる練習”のため、どこの骨をどこの筋肉でどの筋収縮の仕方というように小さく分解して理解し、動作の基をたどり、どれができないかをさぐります。それがわかったらひとつひとつできるように神経を促通させます。

組み立てて複雑にする
できるようになった動作という部品を組み立てて「おなかを引き上げて」がこういう感覚ですよというような微妙な感覚を知ってもらいます。
もちろんこれだけではバレエにはなりませんので、「肩下げ」、「股関節アンデュオール」、「上腕のアンディダン」などそれぞれも仕上げ、それらと「おなかを引き上げて」を関連させて組み立てなければ基本姿勢にならないのです。そこには神経を促通させなければならない部品が山のようにありますので、相当複雑な作業になります。

見落としがないか再検討する
時間が経って感覚を身体が覚えているか、誤解していないか、チェックをします。
もし違っていたら1から順にまた整えてゆきます。

受ける方も指導する方も固定観念があったらできないとても繊細で脳トレチックな作業を根気強くしなければ姿勢と動作の本物には逢えないのです。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2012.01.06更新

「社会が信じる基準とは絶対的な真理ではなく、みんなが広く認めている旧来の風習である。」
こう言ったのはルネ・デカルトという有名な自然哲学者です。

トレーニングの世界でも、今皆さんが信じてやっていることが本当に役立っているのではなく、単なる流行だということもありえるということです。

スポーツパフォーマンスを上げたい

怪我の予防を」したい

シェイプアップやスタイルを良くしたい

痛みを改善したい

向上していますか?

流行りのエクササイズの類をしているだけで満足していませんか?

向上する方法を、デカルトの方法序説をもとにひも解いていきたいと思います。
つづく
 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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