3.肩甲骨の外転&内転
スキーに欠かせないカラダの機能、3つ目です。
過去2回は、股関節の動きでしたが、
今回は肩まわりの動作機能です。
肩甲骨の動きが、ポジションをつくる
肩甲骨は皆さんご存知だと思いますが、
この肩甲骨を、背骨から離すと外転で近づけると内転になります。
内転は、皆さんもよくやる「肩甲骨を寄せる」動作の事です。
外転は、これとは逆に、肩甲骨を背骨から遠ざける動作です。
こんな風に、肩甲骨を背骨から外へ遠ざけて腕を伸ばしたりします。
最近は「肩甲骨を寄せる」動作が横行しているおかげで、
肩甲骨が内転しっぱなしで外転しにくくなっている人が多くなっています。
スキーで、肩甲骨が外転しにくい事によるデメリットとは?
スキーでも姿勢をよくしようと、肩甲骨を寄せて滑っている人はいないでしょうか?
肩甲骨を寄せる癖がつくと、逆にスキーに大切な機能が失われてしまいます。
その機能とはなんでしょうか?ご紹介しましょう。
1.”懐の深い”ポジションがつくれない
スキーのレッスンで、「脇を締め過ぎるな」「懐を深く」などと言われる事があります。
これらの姿勢をつくるには、肩甲骨は外転しないとなりません。
姿勢を整え、そして肩甲骨を外転する事で体が適度に前へ移動し、
適切なポジションに体が行きやすくなります。
肩甲骨の内転が強いと、背筋が体を後に引っ張ってしまい、
だんだん重心は後へ行ってしまいます。
2.体が”ツイスト”出来ない
「ツイスト」とは、体幹部を上下に分けた時、
上と下で逆の回旋をする動作です。
肩甲骨の外転と内転を左右の肩甲骨でペアにして行う事で、
上半身が回旋します。
外転内転の組み合わせが上手に出来ないと、
体は背骨から回ってくれません。
これは、左の肘を前方に突き出して、左の肩甲骨を外転させています。
すると、上半身が少し右を向いているのがおわかりでしょうか?
この動作がシブいと、体はツイストしません。
コブ斜面で体が回ってしまう人は、この動作を体が覚えないと改善しません。
今回のお話についての動画もありますので、こちらもあわせてご覧ください。
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