こんにちは、八巻です。
前回の「背骨のマルチな動きがスキーを変える」という記事の続きの記事です。
スキーの操作性が、背骨を曲げる・回すという動きによってより大きく上がるというお話をしました。
肩こりや腰痛にも大きく関わるので、健康面でもとても大事な動きです。
重心を足の上に残す為にも、背骨のマルチな動きは必要
左右の重心移動をする時、体を左右に移す作業が必要なのですが、
その動作が前もご紹介した
背骨を左右方向にたわませるこの動作。
私も昨シーズン、この動作がすごく重要だという事に気づいたのですが、
(ここが動くようになる事で全くスキーの操作安定性が変わった)
逆にここが動かない事によるデメリットに、健康体操の指導中に気づいたのです。
多くの人は、背骨を使わなくなっている。
ある日の健康体操の指導で、
「四つん這いになって胴体を左右に揺らしてみましょう。ちょうどみぞおちの辺りが一番大きく動くようにやってみましょう」
というエクササイズをやってもらいました。
すると、多くの人はみぞおちの辺りの胴体より、骨盤が大きく動いてしまったのです。(図)
四つん這いで、体幹が動かないと、イラストの真ん中のように骨盤が大きく振れてしまいます。
本当は、右のような動作にしてほしかったのですが・・・
これは、普段「背骨をしならせる」動作が行われておらず、この動作がインプットされていない事で起こります。
これを見て、「あっ!これがスキーでは骨盤が落ちてしまう原因になるのか?!」と感じたのです。
おそらく、スキーヤーの皆さんがスキーをしている時も、同じ事が起こっているのだと思います。
背骨がしならず、骨盤が大きく動いてしまうので、重心が過度に移動し、足の上から重心が外れてしまっているのではないかと。
健康体操のクラスでは、何度かやっているうちに要領がわかってきた方も多くなってきました。
大事なのは、動かして体に動作を教えてあげる事です。
筋力アップをとかく言われがちですが、筋肉に命令を伝える神経を鍛えてあげる事も大事なのです。
背骨をしならす動きって、とても大事なのです。
皆さんも動くかどうかやってみてください。
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