塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2023.04.25更新

正しいと信じ込んでしまった間違ったスクワットのコツ仕方ベスト2

№1お尻を後ろへ突き出すように股関節から動かす。

「膝を曲げる」のではなく、股関節を動かすには、「お尻を後ろに引く」

 

№2膝をつま先より前に出さない。

骨盤が後傾(お尻が落ちた猫背姿勢)にならないように「膝をつま先より前に出さない」。胸を張って猫背姿勢にならないようにする。

 

これらは、もっともらしい理由と、合理的なスクワットの仕方にみえ、正しいと信じ込んでしまうのも無理はないですね。

股関節を曲げるために、お尻を突き出す

膝をつま先より前に出さないようにするために、胸を張る

胸を張ってお尻を突き出す事は、出っ尻反り腰姿勢にわざわざすることになります。お腹がポッコリ出て、下がった大きいお尻になります。股関節に体重を乗せることが出来なくなり、スポーツパフォーマンス改善どころか悪影響を及ぼします。

そのスクワットの仕方でいいですか?

お尻突き出して

前回の記事で紹介した「股関節と足首の動かし方」をベースに、「しゃがむ、立つ、スポーツする」ためのスクワット応用動作を重視したスクワットのメカニズムを紹介します。

スクワットの元

う)をベースにスクワット風にすると下のようになります。

スクワット

モモ振上げ筋とは、腸腰筋のことです。大腰筋と腸骨筋を合わせて腸腰筋といいます。使いこなすのがとても難しい筋肉です。

上の絵は、モモと腰椎・骨盤を股関節から(回転軸として)モモ振上げ筋(腸腰筋)が折りたたむ様子を描いた絵です。

立ち姿勢からこの様にしゃがむ時は、足首の背屈(スネの方を動かす背屈、スネ屈)が必須です。深くしゃがむときは膝の位置はつま先より前に出ます。体玄塾用語スネ屈は、かなり難易度が高いです。難易度の高い腸腰筋の股関節屈曲とスネ屈が出来、立ち上がりが出来たら(しゃがむことよりも立ち上がることの方が重要です)スポーツパフォーマンス改善に一気につながります。

この様に難易度が高いので、この仕方に代わるもっと簡単な皆さんが信じ込んでいる代償動作(インチキ動作)のスクワットが社会にまん延してしまったのです。

 

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2023.04.19更新

スクワットの内訳明細(仕方、仕組み)が違うと股関節に体重は乗らない

オリンピック選手のトレーニングをサポートするコーチですら、内訳を分かっているのか疑問です。仮にコーチが股関節に体重を乗せられたとしても、それをクライアントに伝える事が出来ません。長嶋さんの指導で例えられるように、達人は出来ても伝えることが困難なのです。

股関節に体重を乗せるコツの一部を紹介します。一部と言ってもとっても重要なポイントです。

あ)は、股関節を支点にしたモモの振上げのコツです。腕は「振る」モモは「上げる」と言いますが、脚も股関節から振る感覚概念に変えましょう。モモの表と裏の筋肉の脱力が必要です。この脱力と股関節の屈曲の訓練が別途必要です。これらにもいくつもの訓練が必要ですが、これは別の機会か、直接来てください。

スクワットのコツ

い)は、足首を支点とした前脛骨筋でスネの方を動かす背屈です。足首の背屈は普通は、足の方を動かします(ほとんどの人が長指伸筋で指を反ってつま先を上げる、足を動かすインチキ背屈)。しかし、スネの方を倒すではなく、前脛骨筋で動かします。これは言っただけでは99%以上出来ません。これも別途いくつか訓練が必要です。

う)さあ、あ)と い)を組み合わせて う)するのですが、股関節から上のパーツを下へ動かす感覚作りが必要です。昭和のナンバーワンギャグ「がちょーん」からとった「脚がちょーん」のドリルで出来上がりです。

スネの方を動かす背屈

スネ屈

バスケットボールをつかみ上げる感覚で、地面をつかみ上げるが、地面は動かないからスネが引き倒され、「足がちょーん」で体の方が地面へ引っ張られる。これだけでは出来ないでしょうね。これも出来るようにするドリルがありますが、手取り足取りで指導してもらわなければ分からないと思います。毎日この様なことを指導していますので、どれだけ出来ないかを熟知しています。コーチやトレーナー、○○の先生など指導者が学びに来ています。

股関節に体重を乗せる指導に悩んでいるコーチやトレーナーには少し参考になったかもしれませんが、一般の方はこんがらがったかもしれません。

次回はスクワットの形に仕上げます。

 

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2023.04.04更新

猫背、反り腰、ポッコリお腹、首肩コリ、内股、つま先ガニ股、お尻の肉が下がり、外もも張りの連鎖がおこる

電車でスマホ、リモートワークで座ってパソコン、車の運転で姿勢(骨格)が下の絵のように崩れます。

これは一種の生活習慣未病です。

改善策は前回記事で紹介しています。

今回は少し補足します。

重要なポイントがありまして、股関節の穴または窪み(寛骨臼)の位置がポイントとなります。正常な穴の位置は、ももの骨の最上部(大転子)よりも若干前です。

股関節の穴が正常な位置よりも、反り腰のせいで後方へズレて、内股X脚かO脚になります。今回はかかとの外返しでX脚にしました。

スクワット要注意

スクワットで股関節を曲げる時、ほとんどの人がやる「お尻を突き出して」「股関節を後ろに突き出して」でも、股関節の穴が後方へ間違いなくズレて反り腰と同じ状況になります。正しいやり方はほとんどの人も(指導者・トレーナーも)できないぐらいとても難しいです。

下の絵は股関節の穴が後方へズレた悪いバレエ1番ポジションと同じような立ち方です。

 

体型の崩れ

股関節の穴の位置を正しく無意識にキープして、座ったり立った歩いたりしない限り、猫背、反り腰、ポッコリお腹、首肩コリ、内股、つま先ガニ股、お尻の肉が下がり、外もも張りの連鎖は止まりません。どんな改善策もこれなしでは不完全です。

股関節の穴の位置取りにこだわった、姿勢、立ち方、座り方歩き方と、身のこなし方を代官山の体玄塾は生業としてます。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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