股関節まわりのストレッチングは要注意
前回の記事でアンデオールのことを取り上げ、アンデオールは大変ですと言いましたが、股関節のストレッチにはこのアンデオールが関係しますので、これはもっと大変なのです。
では股関節ストレッチの代表的な開脚で説明しましょう。
![](http://www.taigenjuku.com/blog/images/仙骨後傾.JPG)
モモの骨を外側へ回旋(アンデオール)しなければ股関節が窮屈になり、骨盤は前方へ傾いてくれません。
それで右側の絵のように骨盤は後方に傾いたまま動かないのです。
動かない理由がまだいくつかありますが、その一つがお尻こりです。股関節の後方にある筋群が固まっているため骨盤を動かせないのです。また、わざわざそこを踏ん張り固めているから動かせないのです。
どうしてお尻を固めてしまうのでしょうか。
それは
お尻を締めるからです。ん・・・わかるかな~
故意にお尻に力を入れると右の絵のように骨盤が後傾してしまうのです。
ですから、こうなるような腹筋運動やお尻のエクササイズは即刻やめるべきです。
左の画像のように、お尻をゆるめて尾骨を上げるような感覚で仙骨から背骨を前方に傾ける感覚が必要となります。
このような開脚前屈ができなければ、やればやるほどスポーツパフォーマンスを下げてしまいます。
どうしてここにこだわるか。
それは、予備動作なしの移動をするためです。
ロンドンオリンピックでも予備動作なしの動作を完璧にできたアスリートは数少なく、女子レスリングの吉田沙保里選手はその中でもピカイチです。
仙骨にこだわって下さい。