塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2011.02.20更新



ベストキッド方式

姿勢矯正トレーニングに一見無関係にみえる動作を身につけたら、あれっ!姿勢が良くなっていた。と、ベストキッドという映画のようなことをやって姿勢矯正のトレーニングをしているのが体玄塾の異次元メソッドなのです。
名づけて、ベストキッド方式(メソッド)。
姿勢は自然な動作で自然な姿勢へ戻すという考え方です。
そのベストキッドという映画を知らない方のために少しあらすじを説明します。
2010年にリメイクされたベストキッドではなくオリジナルのあらすじです。

  [空手の達人ミヤギは、いじめを受けて復讐しようとするダニエルへ、空手トーナメントで決着を付けよう、と言い出します。
ダニエルは最初反対しますが、空手を教えてもらえると言う事で納得します。
そして、トーナメントに備えて稽古が始まると思いきや、ミヤギは自分の車を洗ってワックスを掛けろ、と言い出します。
取り決めで、ミヤギの言う事全てに従う事を約束したので、ダニエルはそれに従います。
次の日は床にやすりを掛けろと、その次の日にはフェンスをペンキで塗れ、そしてその次は家を塗れ、と奴隷みたいに働かされたダニエルはミヤギに対して不信感が。
釣りから帰って来たミヤギに不満をぶちまけます。帰ろうとするダニエルに今まで出した事の無い鋭い声で呼び戻すミヤギ。
そして、今までやってきた動作を見せてくれ、と言います。
少しすると、あら不思議、空手の基本動作が身に付いていた事が分かりったのです。]

動作には動きの定理がありまして、空手の動きも、動きの定理が組み合わさって出来ています。ミヤギ先生は空手の動きの定理を熟知していて、定理を稽古するのに分かりやすい「ワックスがけ」「床やすりがけ」「フェンスペンキ塗り」という動きの定理を選択して、ダニエルに稽古つけたのです。



ヨネクラボクシングジムの第49代日本ライト級王者嶋田雄大選手が、私を映画ベストキッドでの空手の達人ミヤギのようだと言ったことから、ベストキッドのような指導方だと気づかされました。

実在するベストキッド達
実際にヨネクラジムの一番ベテランの嶋田選手にジムの雑巾がけをするよう私は指示しました。そして雑巾がけを見習い生の前でやったのです。そして、一発で仕留める右の大砲ができたのです。現在すべてKOで防衛中の世界王者内山選手も、私の教え子石原雄太トレーナーから間接的に達人トレーニングメソッドを教わっています。他にも、フィギュアスケート、空手、バレエ、陸上競技、野球、などのベストキッド達が体玄塾へ来ています。
現在はモップがけが、たのもしいメソッドになっていて、世界を目指す選手から姿勢矯正の方までやってもらっています。
ただし、正しいモップがけをするには幾つかのドリルが必要ですので、モップがけをしただけではまったく効果はありません。達人になるためのモップがけの達人になるのですから。

正しい姿勢とは人間らしい美しい自然な姿のことをいいます。ですから、姿勢矯正トレーニングは自然な動作でなければ矯正にならないことを知ってください。
姿勢の敵は文明です。姿勢トレーニングもごくごく最近の携帯電話より新しい文明です。
気をつけてください。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.12更新

ガリレオ・ガリレイ
ローマ教皇庁が正式に天動説を放棄し、地動説を承認したのは、ガリレオの死から359年経過した1992年の事でした。

このウォーキングウォッチの記事を私はかなりやさしく書いているつもりですが、内容が専門的なことだったり、世間一般と違うことが多かったりで理解しづらいのではないかと思います。
当たり前でない考え方を聞いたことも経験したこともないためだと思います。古武術で有名な甲野善紀氏も本で同じようなことを言っていました。

誰もがトレーニングやエクササイズやドリルをする場合には、向上しようと思ってやっているはずです。そして、疑いもなく良くなると信じているはずです。

しかし、それらに根本的な誤りがあり、そのため向上につながらなかったらどうしますか?やりませんよね。
実は知らない人が非常に多いのですよ。

良かれと思って必死にやっているのが意味もなく、良くなるどころか悪くなると知ったらショックですよね。
でもなかなか信じてもらえないでしょうね。
体玄塾に来た方は、出来ないことが出来るようになったとき「あー」と言って分かってもらえます。
出来なければ丁寧にわかりやすく言っても本当には分からないのかもしれません。

地動説がなかなか分かってもらえなかったのは計算上と想像でしか分からなかったからからだと思います。

つづく

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.10更新

当たり前とまったく逆だった
この記事をネットでみつけました。

一流選手の走りを分析したところ、予想だにしない結果が判明しました。解析の結果、腿上げやかかとを殿部に引きつけることを重視しないということが判明したのです。足首にて蹴りだす動きが小さいのです。
ふくらはぎを使って蹴りだすのではなく、サーフェイス(地面)に足を置くように接地し、あとは身体を送り出すという走法です。
ランニングドリルには腿上げや踵を殿部に引きつけるような動きがあるのですが、日本でいわれていた当たり前の概念と全く逆だったのです。>

感覚をわかってもらう発想

<足を置くように接地し、あとは身体を送り出す>どういうことかわかりますか?
説明するのはとてもむずかしいですが、私なりにやさしく説明します。

要するに、川底に棒を立て棒で船を進めるように、足を地面に着けたら脚で上体を前へ押し進めるということです。
しかし、この動作が大変むずかしく(ムズイ感覚)できないから、結局「解らない」ということになる訳です。
足首で蹴りだす(ひっかく)のではなく、足を地面に固定して脛(すね)を倒し(倒れるのではなく、脛の筋肉で。この感覚が非常にむずかしい)それから脛を固定して膝から上の腿(もも)を川底に立てた棒のように使って、骨盤から上を船を進めるように動かす。

 ひっかく動作や、かかとをお尻に引き付けようとする動作には、地面を後ろへ動かそうとする気持ち(感覚)があるのです。
地面は動きません。自分が動くのです。太陽のまわりを地球がまわるように、自分が動くのです。
身体のまわりを脚がまわるのではなく、脚のまわりを身体が動くようにすること。身体が動き、送り出されるのです。
この感覚、わっかるかなーわかんねーだろうな。
でも体玄塾にはこの感覚がわかるようになるためのドリルが用意されています。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水

2011.02.01更新

反らない・回さない・ひっかかない

速く走るためには車なら足回りを固めます。人なら体の軸を固めます。

このモデルには最近はやりの走りの姿勢、肩甲骨寄せ、骨盤回し、骨盤前傾、足を前に出す、を忠実にやってもらったのですが・・・

上半身と下半身を連動させているつもりだと思いますが、背中を反って骨盤を前傾させていますので、できていません。

反ったらお腹はお留守、ゆるみます。軸はもちろんゆがみますから、連動しません。

ですから、空回りしたような下半身の動きになるのです。

速くなりません。
壊れやすくなるだけです。

前回紹介のスタビライゼイションは役に立っていないではないですか!

走りのスタビライゼイションとは

抜重なしのような強い推進力の下半身に崩されない安定した姿勢の上半身をつくることです。

筋肉を鍛えるのではなく、ゆれに強い機能をもった体幹と、椎骨が正しく積みあがった良い姿勢の体幹になるような補強トレーニングでなければ、補強どころか補弱にしかなりかねません。

しかし、これはまだ補強トレーニングのほんの一部ですから、これだけ知っていても速く走れません。ただ、体を壊さないためには少し役に立つでしょう。
正しい姿勢感覚が安定姿勢につながり、速さにつながって行くのです。
スタビライゼイションとは姿勢を安定させる機能の改善テクニックなのです。

ですから一番大事なのは正しい姿勢感覚を身に付ける事なのです
 

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投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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