膝痛トレーニングには姿勢改善トレーニングが欠かせない
首の前側の筋肉群で鎖骨や肋骨・胸骨を吊り上げ、頭部を後方へ平行移動させた姿勢。体玄塾では”首長 ” ”肩下げ”と表現しますが、この姿勢でレッグニーエクステンションができて、”足つかみ”のドリルを終了すれば正しい両脚立ち姿勢は完成します。この姿勢改善トレーニングは、タイトル <姿勢を良くする方法>で、4回にわたって紹介しました。
<膝の痛みから解放させるトレーニング①>では膝痛の原因は悪い動作にある、と言いました。
悪い動作と言うのは、悪い姿勢で動くことです。
動くときは、片脚になるか片脚に重心を移動させます。カンガルーのように両脚で飛んで移動する場合もありますが、バランス・重心が重要になってきます。
ロコモティブシンドローム(運動器不全症候群)という片脚立ちが不安定な人たちの改善トレーニングで代表的なのが、ダイナミックフラミンゴという片脚立ちのトレーニングです。
片脚立ちというと、このヨガのポーズですが、左股関節の伸展とコア(体幹)の引き伸ばしが不十分です。不十分ですと、膝より上の体が外側へズレて膝に負担がかかります。
片脚立ちのトレーニングはとても良いことですが、パーフェクト完全でなければ悪い重心の取り方を体に覚えこませてしまい、回り回って膝痛になるかもしれません。
”首長” ”肩下げ”で胴体の引き伸ばしをして、このレッグニーエクステンションで股関節を十分に伸展させ、”足つかみ”で体を足の上に正しく乗せたら正しい片脚立ちの出来上がりです。
後はシングルスクワットのドリルをして、ファーストステップのドリルをして、上体のねじりのドリルをして、それらを組み立てるドリルをして、正しい動作の出来上がり。
姿勢に手間がかかり、動作にまた手間がかかり、まるでルービックキューブを4面揃えるような作業をするわけです。
タイトル<動作の素>でも紹介しましたが、非常にむずかしいのです。
どれだけむずかしいか。
あの工藤投手はピッチングのとき膝が数ミリズレるということで、それをある有名大学へ依頼しましたが、「お代は2000万円ほどでよいでしょうか」と言ったぐらいです。大学側はそんな金額は請求しませんでしたが。
また、西武ライオンズのドクターが、 ニーイントーアウト(つま先が外、膝が内側へ向く膝にとって悪い動作)を改善させる本当のトレーニング方はわからない。と、トレーナーを集めた公演で言っていたそうです。
これぐらいむずかしいのです。
でも体玄塾にとってはトレーニング方も確立していて、たくさんの方を改善しています。
片脚立ちと正しい歩き方のトレーニング方でしたら、CMMエクササイズで紹介しています。DVDhttp://www.taigenjuku.com/extra/003/