ぶれない体幹は”揺れないようにするのではなく、
”復元力を高める”事で手に入る
こんにちは、体玄塾の八巻です。
前回に続いて、「ぶれない体幹」についてのお話をします。
姿勢・骨格を整え、維持するために体幹の筋力をアップする。
こう考えている人(指導者)は多いですが、
かといって常に体幹の筋肉に力が入っている(骨格をぶらさないように固める癖がつく)と、
肩関節や股関節などの重要な関節群の周囲にある筋肉も同様に固まり、
関節の動作に制限がかかってしまいますので、
スポーツパフォーマンスに大きな悪影響が出てくると考えられます。
ちなみに私はスキーをしていますが、以前からの練習仲間からは
「体幹が全然ぶれなくなったね!」と言われるようになりました。
しかし体玄塾では巷で行われている体幹トレーニングは否定の立場です。
どうやってつくっているのでしょうか?
今日はその秘密の一つ目をご紹介です。
ぶれない体幹の秘密その1:
背骨は24個の関節の集合体。
関節を有効に使って体を前後左右にバランス良くしならせる事が出来れば、
体はぶれていないように”見える”
前回もお話しましたが、姿勢の復元力が高ければ何も動かないように頑張る必要はありません。
背骨は24個の骨が積み上がって出来ており、その間の一つ一つが関節です。
(ですから、体幹を固めて棒のようにする考え方は本当にナンセンスなのです)
復元するには正しい位置を覚える事も必要だとも前回お話しましたが、
そこに体を持っていくためには、背骨を前後左右にバランス良くしならす(曲げる)能力が必要になります。
例えば、背骨の一部が右に傾いていたとします。そういう場合、この人は背骨を左に傾けるのが苦手という事になります。
体が右に折れてしまった時に左に戻す力が弱いので、そこで姿勢がどんどん崩れていくという訳です。
そんな感じで、背骨の各部で動きの悪いところが各々あり、そこから姿勢が崩れていくのです。
逆に左右の筋力バランスが均等なら、お互いが適度に引っ張り合うので、片方に倒れかけた時、
もう片方が引き戻すのでリカバリーが効き、姿勢がキープ出来るという訳です。
※背骨は左右(前後)に曲がる。頸部・胸部・腰部と部分的に曲げる事ももちろん可能。部分的な動きの悪さが歪みの増長や体幹の崩れにつながるのだ。
※骨格が歪むと、それに合わせて筋力のバランスも崩れていく。硬い筋肉を伸ばし、バランスを整える事が結果的にぶれない体幹をつくるのだ。
腰が痛いスキーヤーの腰は”折れている”
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、右がスキーヤーに多いタイプの不良姿勢です。
背骨が腰のあたりでちょっとずれているのです。
いつも滑ると腰が痛いなというスキーヤーの皆さんは、こんな感じで背骨が痛いと感じるところから折れているような感じだと思ってください。
腰を反っているというよりは、
腰のあたりから体が折れているという表現が正しいと思います。
こんな感じだと、腰を丸める動作が非常にしづらいので、お腹が前へ落ちて背中は後へ落ちる姿勢になっていきます。
背骨の積み上げをやりなおさないと、ぶれない体幹はつくれませんし、腰痛のリスクも改善しません。
しかし、これは体玄塾のトレーニングで改善出来ますので、
気になる方はシーズン前にお越しください。
シーズンに入って調子が良くないと感じたときも、ぜひお越しください。
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