本当に必要な体幹力は、筋力の高さではなく、
”復元力”
こんにちは、八巻です。
前回からの、「本当に必要な体幹力って」の続編です。
前回は、背骨を曲げたり回したりする動作がスキーにも大きく関わるというお話をしましたが、
この動作は、体を正しい位置に保つためにもまた、欠かせない動作なのです。
背骨周りの骨格はこのようにS字のカーブになっている事がよいとされています。
スキーにおいても、板がしっかり踏める位置に重心を置くためには、
この骨格に近づけるといいのです。
そして、この骨格をキープするために必要な事なのですが、
よく言われている体幹の筋力アップではなく、
「体幹の筋肉のバランス調整」が必要なのです。
例えば、体が普段の生活で右に傾いている人は、
スキーの動作の中でも右に傾きやすくなります。
これを左に戻そうとしても、右に傾く動作が優位なので、
崩れたままになってしまいがちになります。
今流行の体幹トレーニングの考え方だと、姿勢を全く崩さないというような感覚ですが、
背骨は前後左右にたわんで良くて、
そのたわむ動作で衝撃を吸収したり、重心をコントロールしたりして、
姿勢は前後左右にバランス良くたわめば元の位置に体は戻ってきます。
免震構造のビルのような感じですね。
※背骨も、左右にしなりながら復元する能力があれば、姿勢をキープする事が出来るのだ。
本物の「強い体幹」は、この能力の高さではないだろうか?
これをつくるためには、
①骨格の正しい位置を覚える
②背骨の動きの悪いところを改善し、全体のバランスを整える
頸から腰までの背骨のどこかに動きの悪い所があると、
そこから姿勢が崩れやすくなります。
腰や肩にコリや痛みがある方は、その周辺に姿勢の破綻ポイントが隠れている事が多いです。