スキートレーナー八巻の、動作力トレーニング

2017.09.06更新

テニスやゴルフでも使える、背骨のマルチな動き

 

本当に必要な体幹力:過去記事はこちら

 

こんにちは、八巻です。

 

テニスをしている別の職場のスタッフに、よく体の使い方を聞かれます。

 

「真下へたたきつけるようなショットを打つ時は?」

「サーブを上からきれいに打つには?」

 

結構テニスでは使いたいテクニックだと思います。

私はテニスをした事が無いので、あまり詳しくわかりませんが・・・

 

 

私が返した答えは

「体幹を使ってスイングすればいいです」

 

 

どういう事か・・?

 

 

そのスタッフを含め、多くの一般テニスプレーヤーは、腕だけでラケットを振っています。

そこでアドバイスしたのが、胸郭を使い、背骨をしならせてスイングするという事。

 

体幹トレーニング テニス

 

胸郭とは、ざっくり言えば肋骨周りのことです。

肋骨のすき間が前後左右と縮む(拡がる)事で、それに伴って背骨も湾曲します。

この動作が「体の中心=体幹」から始まると、これに伴って腕や脚へと動作が連動します。

 

サーブをする時は、振りかぶる際に胸郭の前側が大きく拡がり、

振り下ろす時には拡がったところが縮んでいくという感じです。

 

多くの人は胸郭の前側が縮んで、開きにくくなっています。

なぜなら、座っている時にみんな縮んでいて段々固まってくるからです。

 

前述のスタッフに、そこをストレッチさせてここから振るようにアドバイスしました。

 

体幹から振ってみた結果・・・

 

その翌日に、自分よりだいぶ力が上のプレーヤーと練習試合をしたそうです。

すると、長い足のショットやサーブがコントロールよくしかも強く打てて、

その試合に勝ってしまったのだそうです!

やっていて、欲しかった感覚はこれだ!と感じたそうです。

 

 「確かに、トッププレーヤーはこうやって体使っているよね、スローで見ると」

そして、この動作をしっかりと練習して身につけたいと言っていました。

 

 

このように、競技における「こんな動作をするにはどうすればいいの?」という疑問は、

体玄塾ならおやすい御用です。

 

胸郭・背骨の動作をしなやかに出来るようにする事は、

競技力アップの大きな手助けになると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

2017.09.03更新

本当に必要な体幹力は、筋力の高さではなく、

”復元力”

 

こんにちは、八巻です。

前回からの、「本当に必要な体幹力って」の続編です。

 

前回は、背骨を曲げたり回したりする動作がスキーにも大きく関わるというお話をしましたが、

この動作は、体を正しい位置に保つためにもまた、欠かせない動作なのです。

 

 スキー 骨格

背骨周りの骨格はこのようにS字のカーブになっている事がよいとされています。

スキーにおいても、板がしっかり踏める位置に重心を置くためには、

この骨格に近づけるといいのです。

 

 

そして、この骨格をキープするために必要な事なのですが、

よく言われている体幹の筋力アップではなく、

 

「体幹の筋肉のバランス調整」が必要なのです。

 

例えば、体が普段の生活で右に傾いている人は、

スキーの動作の中でも右に傾きやすくなります。

これを左に戻そうとしても、右に傾く動作が優位なので、

崩れたままになってしまいがちになります。

 

今流行の体幹トレーニングの考え方だと、姿勢を全く崩さないというような感覚ですが、

背骨は前後左右にたわんで良くて、

そのたわむ動作で衝撃を吸収したり、重心をコントロールしたりして、

姿勢は前後左右にバランス良くたわめば元の位置に体は戻ってきます。

免震構造のビルのような感じですね。

 スキー 体幹 背骨

※背骨も、左右にしなりながら復元する能力があれば、姿勢をキープする事が出来るのだ。

本物の「強い体幹」は、この能力の高さではないだろうか?

これをつくるためには、

①骨格の正しい位置を覚える

②背骨の動きの悪いところを改善し、全体のバランスを整える

 

 

頸から腰までの背骨のどこかに動きの悪い所があると、

そこから姿勢が崩れやすくなります。

腰や肩にコリや痛みがある方は、その周辺に姿勢の破綻ポイントが隠れている事が多いです。

 

 

 

 

 

 

投稿者: 体玄塾 八巻 稔秀

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