スポーツやダンスでは肩が上がってしまうことが悪とされています。
「肩の下げ方」などと検索するとたくさん出てきますね。
肩が上がってしまう原因、姿勢改善や肩甲骨周りの筋肉のストレッチの方法などが紹介されていますが、本質的な問題は肩甲骨周りだけにあるわけではありません。
肩や背中の筋力や柔軟性が増し静止状態で肩が下がったとしても、動作中に肩が上がってしまう原因を解決しなければほとんど役に立ちません。
動作中に肩が上がってしまう要因として肋骨(胸郭)が定位置にないことが挙げられます。
背骨とともに肋骨が上から押しつぶされ後方に傾くことで上半身と下半身のバランスが悪くなり一体感がなくなります。
また、肩甲骨を下に動かそうとして脇の下辺りを固めるとより肋骨が後方に傾き、今度はお腹が前に突き出ます。
このようにして身体パーツの配置が崩れていることが大きな要因ですので、これを解決することが必要です。
他にも肩が下がらない原因はいろいろありますが、まずは肋骨がきちんと配置されているか観察してみてください。
「肩を下げなきゃ!」と思い込み過ぎて、肩ばかりに意識がいくと良い結果は得られません。
骨格全体の配置を正すことが肩甲骨を良い位置にするためにはとても重要です!