ランニングフォームについて
走り方についての理論はネットで検索すればいっぱい出てきます。
そんな中でもよく言われるのは重心の真下に脚を着くということです。
私もこの理論に異論はありません。
ですが、意識的に重心の下に脚を着く練習をしても効果はあまり期待できません。
なぜなら、全力で走ったときは意識して足を着く場所を決めることがほぼ無理だからです。
「いやいや、ゆっくり走りがら意識するところから始めて、少しずつ全力に近づければ出来るようになる」というトレーナーの方がいそうですが…。
もちろんかなりフォームが悪く、そのせいで走るのが遅い人は、意識的に重心の下に脚を着く練習をすることで良くなるとは思います。
と、接地足と重心について書いても他と被るので違う観点から書きたいと思います。
今回当ブログで注目するのは、蹴り脚が離地するときの重心の位置です。
下の画像は、陸上長距離のモハメド・ファラー選手の離地の瞬間です。
ファラー選手は脚が離れるときに離地足(この画像では左足)に対して重心がかなり前に出ます。
左脚の股関節がきちんと伸展しているのがポイントですが、決して後ろに向かって蹴っているわけではないことが重要です。
足が地面に接地した瞬間、大きく重心が前方に移動するのでこのような現象が起こります。
地面を蹴ってジャンプするように走っても似たような状態にはなりますが、結果は全く違ってしまいます。
蹴ってしまうと脚が後方に流れてバランスを崩してしまいますので上手く推進しません。
いかにして地面を蹴らずに重心を前に移動させるのか、最低限立位での重心位置が良い位置になければなりません。
それ以上の事は文章で説明しきれませんので、ご興味のある方はお問い合わせください。