ぶれない体幹の秘密 その1
http://www.taigenjuku.com/blog/2017/11/post-416-541482.html
こんにちは。
今回は続きです。
ぶれない体幹の秘密 その2
大腿骨の上を骨盤が”転がる”
股関節を転がすように動かせれば、
体幹は安定する
前回の動きで背骨が動くようになったら、
背骨に復元力がついて姿勢が正しいところに戻りやすくなるというお話でした。
背骨の動きの悪い部分を改善しながら、
正しい体の位置を知り、体が覚えることで復元力がついてくるのですが、
さらに下の股関節の動きも、体幹の形を崩さないためにとても大切なのです。
股関節は”転がして”使う
私も指導の時に「曲げる」「伸ばす」という表現を使いますが、
股関節に関しては「転がす」という表現が合うかもしれません。
と言うのは、股関節が球関節というタイプの関節だからです。
例えばお辞儀をする時に、股関節から深くすると、
こんな感じになりますが、ここで関節部分は大腿骨の球の上を骨盤が転がっているような動きになっています。
この上の背骨がきちんと積み上がっていれば骨盤と共に背骨・頭が一緒に前傾・後傾します。
この動きが前回の背骨の動作と共に体にインプットされていれば、
体を元の位置に戻してくれるのです。
前回、以前の練習仲間から体幹がぶれなくなったと言われたというお話をしましたが、
同時に「動きがしなやかだ」とも言われました。
ぶれない体幹はカチッと筋肉を固めるのではなく、しなやかに背骨や股関節を動かせるようにする事で手に入ります。
筋肉はずっと力を入れていると瞬間出力は下がる
しなやかな体幹にしておくと、スポーツにおいては固める体幹より有利になります。
しなやかな体幹だと、筋肉は使わない時は緩んでいますが、いざ出力が欲しい時には大きな力が瞬間的に出せます。
筋肉にはそういう性質があり、逆にずっと緊張していると大きな出力を瞬間的に出しにくくなるのです。
固める体幹トレーニングをして固める癖がつくと、
確かに体幹は崩れなくなるかもしれませんが、体は動きにくくなります。
もちろん股関節回りの筋肉も緩みづらいので、瞬時に高い出力が出せません。
パワー・瞬発力が必要なスポーツ動作時には、これは致命的です。