・身体重心位置を把握していることが重要
スポーツパフォーマンス向上のためには重心移動が不可欠です。
身体重心については、運動指導の現場で動作を教えるときや動作分析をするときなどによく出てきます。
スポーツ番組でも解説者が重心がどうのこうのと言っているのも耳にします。
言葉にすれば同じですが、重心移動に対する概念は人によって全く違っています(゚Ω゚;)
よく重心が前とか後ろとか、腰を落として重心を低くしろなどという話が出てくるわけですが、
例えば、後ろ重心を直そうとして体を前に倒せば前重心になりますが、足指で頑張ってやっと立っていられるぐらいまで倒せば、結局は力んでしまうことになります。
当然パフォーマンスは上がりません
また、後ろから誰かにドン!と押されたら体重が前がかりになり前重心になりますが、そのさいには倒れないように重心は後ろに移動しようとします。
何を言いたいのかというと、動作に関して重心が前か後ろか、あるいは低い、高いとかいう単純な問題では無いんだということです。
大事なのは、重心の移動の前にそもそも最適な位置に重心があるかどうかが重要だということを理解しているかです。(競技によって最適な位置は違うと思います。)
どんなにどんくさい人でも動けば重心は移動する訳ですからσ(^_^;)
もう1つ、重心の移動方向が正しいかどうかというのもポイントです。
例えば、野球のピッチャーがキャッチャーに向かってボールを投げる場合ですが、重心が正しくキャッチャー方向に向かってないことがよくあります
その場合、球速は上がらないし、コントロールも定まりにくくなります。
体重移動で、あるいは筋力を使って重心を動かすのと、重心を直接動かすというのは起こる現象としては全く違います。
最適な位置から重心を正しい方向に移動させるのと最適でない位置から、または正しくない方向に移動させるのでも結果は全く違ってしまいます。
歩いたり、ゆったりと長く軸足を地面に着いておける動作の場合はごまかしが効きますが、動作が速く、激しくなればなるほどごまかしが効かなくなります。
競技パフォーマンスをUPさせるには、まず重心を正確に感覚的に理解することが大事です!!