・動作中のボディバランスを良い状態に保つためには…
前回の記事で運動中にボディバランスを保つためには内的運動量を一致させる必要があると書きました。
内的運動量の一致とは、
異なる身体パーツを相反する方向に動かすことでエネルギー的バランスをとること
です。
この内的運動量を一致させることが、ボディバランを崩さずに運動を行うための絶対的、そして唯一の方法と言っても過言ではありません。
例えば上図の左側では、肩甲骨の前傾と骨盤の後傾で一致させているイメージで、右側では、骨盤を前方へスライドさせ、重心位置から屈曲させることで、体幹とリード脚により空中で内的運動量を一致させているイメージです。
筋力に頼った動きをするためには、重心を固定し脚で踏ん張ることが必要です。
スポーツ全般で言えることですが、内的運動量を一致させエネルギーの変換を利用しないとパフォーマンスはほどんどあがりません。
動き出したら踏ん張っている暇はありませんので、筋力はほとんど使えません。筋力を使おうと、あるいは使う気がなくても、踏ん張った時点で重心は止まってしまいます。
ですので、激しく、そして速く移動していればいるほど内的運動量を一致させることが重要になります!
内的運動量を一致させるためには、連動が不可欠になるので、重心を移動させて体を動かす能力が絶対に必要です。