競技パフォーマンス向上のためにトレーニングをするときに考慮すべきことがあります。
運動には形態がありますので、それを無視してやみくもにトレーニングをするとパフォーマンスは向上しません。
今回は運動の形態について簡単に説明します。
単関節運動…内容:筋を収縮させて、1つの関節を可動させる
例 :W-TRの単関節運動(アームカールetc.)
特徴:クローズドモーション(重心を固定する)
効果:傷害予防、傷害リハビリ
多関節運動…内容:複数の筋を収縮させて複数の関節を同時に可動させる
例 :W-TRの多関節運動(ベンチプレス、スクワットetc.)
特徴:単関節運動と同じ
効果:単関節運動と同じ
連動動作 …内容:異なった身体パーツを相反する方向に可動させ、内的運動量が
一致するように行われる
例 :キック、スプリント
特徴:オープンモーション(重心を移動させながら)
効果:競技パフォーマンスの向上
連鎖動作 …内容:最初の動作で発生させたエネルギーを変換して次の動作を行う。
例 :ピッチング、パンチ
特徴:連動動作と同じ
効果:連動動作と同じ
決してW-TR(ウエイト・トレーニング)では競技パフォーマンスが向上しないというわけではありません。
W-TRも身体感覚を養うために有効な手段ですし、基礎筋力はある方がいいにこしたことはありませしね。
ただ、やはり競技パフォーマンスに大きく影響を与えるのは連動動作や連鎖動作だと思います。
そのためには脱力と重心を移動させる感覚が重要です。