力まない秘訣は
歩き方にある
バレエもゴルフも、力まないで骨盤・胸郭(体幹)を回転するこが理想です。しかし、「力まない」という言葉は奥がとても深いのです。
「入力不力、りきんだらダメたるんでもダメちからを入れてりきまず」は相田みつをさんの有名な言葉ですが、その後にこの言葉が続きます。
「それがなかなかむずかしいんだなあ」と。
体の使い方において「力を抜く」ことほど大変なことはありません。「力を抜いて」と言っただけでは力は抜けません。
「力を抜く」のような微細な動作の感覚は言葉では伝わりません。実感させなければ感覚は伝わりません。
「良い動作カラダ使いの源は理想的な歩き方、高機能な歩き方をすること」と、常に体玄塾では言っていまして、常日頃から高機能な歩き方をしていれば勝手に力は抜けてくれます。
但し、今までの歩き方の概念を全否定するような歩き方の概念から変えなければなりません。
その理想的な歩く動作を分かりやすくするため、単純化した絵を描いてみました。
これは右足が接地している状態で、体が少しの左回転をしながら、左足が接地寸前まで進む(移動する)動作カラダ使いを表した絵です。
骨盤を二つの箱にしましたのは、中央の仙骨の両脇にある骨盤の大部分を占める寛骨を表現しています。
動作で表現するとこうなります。
注目して欲しいのは、宙に浮いている左脚を軸とした骨盤の内側への旋回です。
これを[大腿骨上の骨盤内旋]と呼びます。しかし歩くとき、見た目では骨盤は回りません、真っ直ぐ進むように見えます。
この動作が左利きゴルファー・テニスのテイクバックや左脚を軸としたバレエのピルエットの動作です。ゴルフ・テニスとバレエだけでなく、スポーツや格闘技など様々な腰づかい全般の基なのです。
絵をクリックしてみて下さい
例えばテニスのバックハンドのテイクバック、マキュロイ(ゴルフ)のような腰の逆回転、相撲のまわし切りや先日白鵬がみせた日馬富士の強烈なのど輪をかわしたテクニックもこれです。
こんなエピソードもあります。
ハワイ島で隣の部屋のゴルフ大好きなご夫婦達4人と、あるきっかけで私の部屋で飲み会になり、そしてやはりゴルフの話になりました。一回で出来るはずがないと思いながらこの歩き方をアドバイスしますと、ひとりの奥様がこの歩きができてしまったのです。
そして、そのあと会うことなく帰国されました。
数日が経過して体玄塾のお問い合わせフォームに、その方からメールが来ました。
アドバイスをした翌日に奥様が初めてイーグルをだされたという内容でした。
そしてそのご夫婦とは友人として交流するようになりました。
今までの感覚が邪魔をする
出来ない人にとって、この歩き方は多くの新感覚から成り立っている新感覚の集合体のため、その感覚は今までとまるで真逆のように感じると思います。
腿に対して骨盤・胸郭を内側へ回転させる新感覚を、できるだけ簡単なドリルにして分かってもらえるようになっていますが、多くの工程かな成り立っています。首・肩甲胸郭関節・肋骨背骨・骨盤仙骨股関節・足首・足などのオリジナルドリルが組み上げられてできた歩きとして定着出来るようにしております。
これは直に感覚を体感しなければ分からないと思います。複雑な工程作業となります。
歩き方を真似てもできません。