塾長志水の
ウォーキングウォッチ

2014.08.10更新

日常動作の階段下りを改善しよう
山ガールも含め登山人口が急増中で、120万人以上と言われていますが、膝痛人口も同じくらいいますので、膝痛をかかえながら登山している人も相当いるのではと思われます。
そんな登山者に対する膝痛予防改善対策は、登山者から聞いたりネットで調べたりしましたが、効果が期待できないと私は思います。何故なら、動作に対するアプローチがほとんどないからです。ズバリ膝痛は膝を痛める動作に問題があるからです。これを改善しますと、膝痛改善だけではなく登山がとても楽になります。これは体験された改善者の感想です。しかし、これはかなり奥深いことをしなければできません。一種の職人技なのです。
これからその一部を紹介します。
その前に興味深い記事がありましたのでこれを読んでみてください。
「自転車通勤に替え、大腿四頭筋はみるみる盛り上がり、数か月でいかにも力強そうな脚に変わりました。ところが山に行ってみると、まったく期待外れ、こんだけ筋肉が付いたのにという思いとは裏腹にしっかりと筋肉痛になりました。何故でしょう?短縮性トレーニングでは伸張性収縮の能力向上はありません。下りの運動は伸張性収縮となり、自転車では発生しない運動だったのです。結局、最も登山に有効なトレーニングは、登山することという結論になりました。」
調べますと、登山の下りで膝が痛くなる人が多いのです。上記の記事では伸張性筋収縮の能力向上が欠かせないと言っています。その通りです。しかし、これはなかなかトレーニングジムではできません。
ふくらはぎ(ヒラメ筋)で説明します。



(他にも等速性収縮という自転車こぎや水泳の筋収縮もあります。)
下りは上の絵に当たります。


階段下りはつま先で下のステップに接地すると同時に、の方向へ衝撃を吸収しながら移動を繰り返します。上の絵では左脚が伸張性収縮で衝撃を吸収して膝が右脚のように曲がってゆきます。かかとは下がりますがステップには着きません。ずーと下り続けるトレーニングが効果的なのです。ですから階段なのです。

下りでは短縮性収縮は起きないはずなのですが・・・。
ところが短縮性収縮が起きているひとがたくさんいます。下のステップに接地時にドスンと衝撃してかかとがステップに着き、かかとが再び上がりバウンドしながら下りている人たちです。
筋収縮で言いますと、伸張ー短縮サイクル(SSCサイクル)が起きてしまっているのです。
国立スポーツ科学センターのこの記事を参考に
上りではSSCサイクルが起きて欲しいのですが起きなくて、下りでこれが起きると邪魔になります。
まだまだ沢山他の要素があるのですが、これはほんの一例です。
日常の階段下りを正さなければ膝痛は改善しません。

投稿者: 体玄塾 塾長 志水


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