今から12年ぐらい前、エグザスからコナミスポーツへ変わった頃、コナミスポーツがパーソナルトレーニング制度を導入するにあたり活躍していたトレーナーから情報を収集していた時、私もアドバイスをコナミスポーツへしていました。
その時の話ですが、ジャイアンツと西武ライオンズのトレーナーも同席していて、イチローや松井秀喜をはじめプロ野球選手のいろんな話の中、日本人アスリートと黒人アスリートのふくらはぎの話題になりました。
「大腰筋も四頭筋も太さでは変わらないものを日本人も持っている。
更に日本人はふくらはぎが太いが黒人より速く走れない。なぜだ。」
歩き方や走り方を指導しているとき、ふと、この話を思い出しました。
同時に達人の高岡英夫さんの著書”身体づかいの常識革命!”の一節も思い出しました。
<スポーツマンとして使えない「身体」とは>
「蹴るためにはハムストリングスが重要なのですが、ハムストリングスを膝関節まわりで使うクセがあると、スポーツではかえって”使えない”身体になってしまうのです。・・・レッグカールというトレーニング器具・・・
ハムストリングスは太く、強くなります。・・・すぐに膝を曲げたがるバランスの悪い身体になってしまうので、厳重な注意が必要です。」
実はこの二つの話は膝の曲げ方ということでつながっているのです。
日本人はつま先で地面をひっかくような歩き方・走り方をしていて、主にふくらはぎで膝を曲げているから膝関節まわりを使うクセがあるのです。
ふくらはぎこと腓腹筋は地面をつま先でひっかくような動作、足関節の底屈もしますが、膝を曲げることもします。
本来膝を曲げるのは腿裏の筋肉ハムストリングスの役目で、強くは曲げません。ふくらはぎがしゃしゃり出るのです。
つまり日本人は膝の曲げ方が下手な民族だということです。
日々、膝の曲げ方を上手にするよう運動神経と格闘しています。