膝痛人口は約1千万人と言われていますが
グルコミサンで軟骨の再生、ヒアルロン酸で滑液の保水性と粘性保持、というのが最近の治療法のようです。
運動療法としては、レッグニーエクステンションまたは、椅子に座り足首におもりをつけて膝を伸ばし、おもりを上げるトレーニングが一般的です。
これらは衰えた筋肉を太く強くするのが目的のトレーニングです。
近年、膝関節の機能も考慮したトレーニングも、進んだ理学療法士のもとでは行はれています。膝裏に入れたボールをつぶすこの写真のトレーニングです。
しかし、多くの膝痛の人がやっている、自宅やフィットネスクラブのストレッチマット上でのトレーニングは
2006年6月にHNKためしてガッテンで放送された、仰向けで膝を伸ばした片脚を上げる方法だと思います。
放送された翌日からフィットネスクラブで多く見かけましたので相当な影響力があったようです。
この、ためしてガッテン方式は、滑液の保水性と粘性には効果的ですが継続してやり続けますと、機能的にはマイナス面がありますので注意してください。
膝が痛くなったのは、腿の筋肉が落ちて弱くなり、膝関節の軟骨がすり減ったからでしょうか?
いいえ違います!
軟骨がすり減るような動作を長年にわたってやっていたからです。
筋肉を付ければ動作が良くなりますか? なりません
滑液の保水性と粘性を改善すれば動作が良くなりますか? なりません
膝関節に負担がかかる動作の習慣が関節を悪くしたのですから、原因の本質は動作なのです。
動作を改善しなければ決して膝の痛みから解放されません。
ましては、良かれと思ってやっているトレーニングが、実は動作を悪くする場合が非常に多いのです。そのことを皆さんはご存知でしょうか?
真実を知ると、「え!これもなの?」と、言いたくなります。
そして、「そのトレーニングをやって良くなりましたか?」と尋ねると「いいえ」と答えが返ってきます。良くならないのになぜそのトレーニングをしているのか私にはわかりません。
それから動作の改善は、感覚のズレの改善ですから、かなり地味で細かい手作業になります。ですから手間がかかります。
でも、痛みから解放された方が必ず言う言葉があります。
「もっと早く出会えていたら・・・」
体玄塾は地味だから目立たなかったのです。
つづく